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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
宮城県図書館 (2110032)管理番号
(Control number)
MYG-REF-210012
事例作成日
(Creation date)
2021/07/17登録日時
(Registration date)
2021年08月21日 00時30分更新日時
(Last update)
2021年08月21日 00時30分
質問
(Question)
源頼義は,康平5年9月に前九年の役の平定後,康平7年に上洛するまで奥州(多賀城)にとどまりつづけたということだが,康平6年の源頼義の行動を知りたい。
回答
(Answer)
下記資料に康平6年~康平7年にかけての源頼義の動向について,関連する記述がありました。

資料1 梶原正昭校注『陸奥話記』現代思潮社, 1982【K930/ム2】
p.122「補注 一〇九 帰降の者」の項
『(前略)康平六年(一〇六三)二月十六日に貞任・重任・経清等三人の首とともに,戦場で投降したり捕えられた安倍氏の一類の名簿が太政官庁に届けられているが,これらの捕虜たちは,翌康平七年(一〇六四)三月に,将軍頼義等に伴われて上洛した。(後略)」
p.124「同 一一三 同六年二月十六日,貞任・経清・重任が首三級を献ず」の項
「陸奥で誅戮された貞任・経清・重任の首級は,藤原季俊・物部長頼両人によって京都に護送され,康平六年(一〇六三)二月十六日に,検非違使庁の役人の手に引き渡された。(後略)」

資料2 増補史料大成刊行会編『増補史料大成 第8巻』臨川書店, 1989【210.08/ソ1/8】
p.2「水左記-康平六年正月二月三月」の項(*返り点は省略しています)
「二月 十六日(中略)前鎭守府將軍源賴義朝臣所進俘囚貞任,重任,經淸等首,?降人交名解文,右大辨令進覽之,(後略)」
p.6「水左記-康平七年三月」の項(※返り点は省略しています)
「廿八日,件事,賴義入京之後經數日被定,是依被過臨時祭之間也,」

資料3 黒板勝美,国史大系編修会編輯『国史大系 新訂増補 第11巻』吉川弘文館, 1965【210.08/コ3/11】
「百錬抄」(*返り点は省略しています)
pp.1-29「百錬抄 第四」の項 
pp.27-28「康平六年二月十六日条」-「源賴義斬俘囚安倍貞任。同重任。藤經淸等首。傳京都。」「康平六年二月廿七日条」-「被行追討貞任之賞。源賴義叙正四位下。任伊豫守。(後略)」
p.28「康平七年(中略)三月廿九日条-伊豫守賴義自奥州相具所上洛之降?宗任等。(後略)」

資料4 黒板勝美,国史大系編修会編輯『国史大系 新訂増補 第12巻』吉川弘文館, 1965【210.08/コ3/12】
「扶桑略記」(*返り点は省略しています)
pp.289-313「扶桑略記第廿九」の項 
pp.299-300「康平六年癸卯二月十六日条」-「鎭守府將軍前陸奥守源賴義梟俘囚安倍貞任。同重任。散位藤井經淸等三人首。傳京師。(後略)」
p.301「康平七年「閏」三月条」-「伊豫守源賴義從陸奥參洛。(後略)」

資料5 黒板勝美,国史大系編修会編輯『国史大系 新訂増補 第29巻上』吉川弘文館, 1964【210.08/コ3/29A】
「朝野群載」(*返り点は省略しています)
pp.284-285「朝野群載 巻第十一 延尉」-「俘囚安置官符(康平七・三・廿九)」の項
「(前略)右得正四位下行伊豫守源朝臣賴義。(中略)皈降之者。先日注交名。早經言上。(中略)件人?可随後仰者。於陸奥國。雖待裁下。?無左右。仍抽爲宗故俘囚首安倍賴時男五人。(後略)康平七年三月廿九日」

資料6 黒板勝美,国史大系編修会編輯『国史大系 新訂増補 第29巻下』吉川弘文館, 1965【210.08/コ3/29B】
pp.102-103「本朝続文粋巻第六 奏?」-「正四位下行伊豫守源朝臣賴義誠惶誠恐謹言」の項(*返り点は省略しています)
p.103「(前略)依其功績。去康平六年。被任伊豫守矣。明聖之恩。尤足欽仰。賴義其年爲平餘類。逗留奥州。去年二月適以入華。(後略)」

資料7 野中哲照『陸奥話記の成立』汲古書院, 2017【913.39/ノテ2017.2】
pp.115-120「第五章 康平七年『降虜移遣太政官符』から窺う前九年合戦の実像」-「四 前九年合戦後の頼義の二度の上洛」の項
pp.115-117「前九年合戦終結後に,源頼義は,康平六年二月と康平七年三月の二度,上洛しているらしい。これは,『官符』だけではなく『頼義奏状』や『扶桑略記』など周辺史料類も合わせて,総合的にみて導き出されることである。(中略)貞任・重任・経清の三首級が入洛したのは,康平六年二月十六日である(『水左記』『百錬抄』『帝王編年記』『扶桑略記』)。『水左記』の表現「前鎮守府将軍源頼義朝臣,進らせし所の俘囚貞任・重任・経清等の首……」だけだと,頼義が陸奥国に在国のまま使者に三首級を進上させたとも解釈できなくはないのだが,そうではなく,実際に頼義はこの時,上洛しているのである。そのことは,『頼義奏状』に「去ぬる年二月,たまたまもつて華に入り」とあることによって判明する。(後略)」

また,下記資料を調べしましたが,多賀城での駐在と関連する記述等は,見当たりませんでした。
資料8 樫山巌『奥州千年戦記』創栄出版, 1995【K201/1995.5】
資料9 多賀城市史編纂委員会編『多賀城市史 第1巻』多賀城市, 1997.3【K223.4/タ3-2/1】
資料10 多賀城町誌編纂委員会編『多賀城町誌』多賀城町誌編纂委員会, 1967【K223.4/タ2】
資料11 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 1』宮城県史刊行会, 1957【K201/ミ1/1】
資料12 西田耕三『陸奥話記・奥州後三年記』耕風社, 1993【K930/ニ5】
資料13 渕原智幸『平安期東北支配の研究』塙書房, 2013【212/2013.2】
資料14 加地宏江校注『源威集』平凡社, 1996【913.43/ケン1996.Y】
資料15 入間田宣夫監修『講座東北の歴史 第2巻』清文堂出版, 2014【K201/2012.9/2】
資料16 大石直正ほか『中世陸奥国府の研究』ヨークベニマル, 1994【K204/チ1】

なお,資料3-6の1931年~1941年発行の新訂増補版については,「国立国会図書館デジタルコレクション」から閲覧が可能です。ただし,「図書館送信参加館内」限定の閲覧となります。
「国立国会図書館デジタルコレクション」 
『国史大系第11巻』  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3431623/ (最終アクセス日:2021年6月18日)
『国史大系 第12巻』  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3431624/ (最終アクセス日:2021年6月18日)
『国史大系 第29巻上』  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3431644/ (最終アクセス日:2021年6月18日)
『国史大系 第29巻下』  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3431645/ (最終アクセス日:2021年6月18日)
回答プロセス
(Answering process)
当館所蔵の下記資料を調査。源賴義の康平6年~7年の動向に関する記載があった。
『水左記』…「(康平七年三月)廿八日,件事,賴義入京之後經數日被定,是依被過臨時祭之間也。」
『本朝続文粋』…「(前略)依其功績。去康平六年。被任伊豫守矣。明聖之恩。尤足欽仰。賴義其年爲平餘類。逗留奥州。(後略)」(巻第六 奏?)
『扶桑略記』…「康平七年(中略)○「閏」三月。伊豫守源賴義從陸奥參落。(後略)」(第廿九 後冷泉)
『百錬抄』…「康平七年(中略)○三月廿九日。伊豫守賴義自奥州相具所上洛之降?宗任等。(後略)」(第四 後冷泉)
『朝野群載』…「(前略)右得正四位下伊豫守源朝臣賴義。(中略)皈降之者。先日注交名。早經言上。(中略)件人?可随後仰者。於陸奥國。雖待裁下。?無左右。仍抽爲宗故俘囚首安倍賴時男五人。(後略)康平七年三月廿九日」(巻第十一 延尉)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
東北地方  (212 9版)
参考資料
(Reference materials)
梶原 正昭/校注. 陸奥話記. 現代思潮社, 1982【K930/ム2】:
増補史料大成刊行会/編. 増補史料大成 第8巻. 臨川書店, 1989.3【210.08/ソ1/8】:
黒板 勝美/編輯 国史大系編修会/編輯. 国史大系 第11巻. 吉川弘文館, 1965.8【210.08/コ3/11】:
黒板 勝美/編輯 国史大系編修会/編輯. 国史大系 第12巻. 吉川弘文館, 1965.12【210.08/コ3/12】:
黒板 勝美/編輯 国史大系編修会/編輯. 国史大系 第29巻上. 吉川弘文館, 1964.11【210.08/コ3/29A】:
黒板 勝美/編輯 国史大系編修会/編輯. 国史大系 第29巻下. 吉川弘文館, 1965.9【210.08/コ3/29B】:
野中/哲照?著. 陸奥話記の成立. 汲古書院, 2017.2【913.39/ノテ2017.2】:
樫山巌/著. 奥州千年戦記. 創栄出版, 1995.5【K201/1995.5】:
多賀城市史編纂委員会/編. 多賀城市史 第1巻. 多賀城市, 1997.3【K223.4/タ3-2/オ1】:
多賀城町誌編纂委員会/編. 多賀城町誌. 多賀城町誌編纂委員会, 1967【K223.4/タ2/エ】:
宮城県史編纂委員会/編. 宮城県史 1. 宮城県史刊行会, 1957【K201/ミ1/エ1】:
西田耕三/著. 陸奥話記・奥州後三年記. 耕風社, 1993.10【K930/ニ5/ウ】:
渕原/智幸?著. 平安期東北支配の研究. 塙書房, 2013.2【212/2013.2】:
加地 宏江/校注. 源威集. 平凡社, 1996.11【913.43/ケン1996.Y】:
入間田/宣夫?監修. 講座東北の歴史 第2巻. 清文堂出版, 2014.10【K201/2012.9/2】:
大石直正[ほか]/著. 中世陸奥国府の研究. ヨークベニマル, 1994.9【K204/チ1】:
キーワード
(Keywords)
源, 頼義(ミナモトノ, ヨリヨシ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000303426解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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