レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/03/20 10:33
- 更新日時
- 2022/03/20 17:50
- 管理番号
- 2022事例-29
- 質問
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解決
「仙台市民歌」について、歌詞や楽譜が見たい。
- 回答
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仙台市民歌は、1931 年(昭和 6 年)河北新報社が新聞創刊 35 周年を記念して選定した。
歌詞は紙面にて一般公募され、土井晩翠、小倉博、堀内敬三ら 3 名の審査員によって選ばれ、作曲は委嘱された堀内敬三が手掛けた。歌詞や楽譜は仙台市に寄贈され、現在市民図書館で見ることができる。他に『仙台の教育 100 年』『戦前の北山耳ぶくろ』に歌詞・楽譜、『要説 宮城の郷土誌』『仙台市史 通史編 7 別篇 5』に歌詞が掲載されている。この時選ばれた歌詞は、応募数 3,000 篇の中から当時斎藤報恩会に勤務していた佐々木精一(筆名佐々木青)の作品だった。また、二等には石川善助(仙台出身・詩人)の作品が選ばれた。
満州事変の勃発や凶作に見舞われるなど人々の生活が苦しい中で、市民歌は広く市民に愛唱されたとある。
その後 1989 年(平成元年)に、新しい市民歌「風よ雲よ光よ」が市政 100 周年及び政令指定都市移行を記念して制定された。また、2015 年(平成 27 年)には国連防災世界会議開催に向けて仙台をアピールするため、一般市民が新仙台市民歌を作ったことが河北新報に掲載されている。
- 回答プロセス
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1931 年選定の市民歌について河北新報社の社史に記載があることを確認すると共に、仙台市史や教育史、宮城県の教育史にも記載されていることがわかった。なお、新しい市民歌については、インターネット及び河北新報データベースで検索して回答した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767)
- ジャーナリズム.新聞 (070)
- 教育史.事情 (372)
- 参考資料
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- 『仙臺市民歌(楽譜 歌詞 贈呈目録)』 堀内 敬三/作曲 佐々木 青/作詞 1931 年
- 『河北新報の七十年』 河北新報/編 河北新報社 1967 年
- 『仙台市史 通史編 7 別篇 5』 仙台市史編纂委員会/編纂 万葉堂書店 1975 年
- 『仙台の教育 100 年』 仙台市教育委員会/編 仙台市教育委員会 1973 年
- 『宮城県教育百年史 第 2 巻 大正・昭和前期編』宮城県教育委員会 ぎょうせい 1977 年
- 『要説 宮城の郷土誌』 仙台市民図書館/編 宝文堂 1983 年
- 『詩人 石川善助』 藤 一也/著 万葉堂出版 1981 年
- 『戦前の北山耳ぶくろ』 高橋 淳/著 2010 年
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CiNi(論文検索) 「比較研究-東北の 6 県都-『住みやすさ』からみる都市の姿」中村 實
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004628396 (2021 年 2 月 5 日アクセス) -
オンラインデータベース
「河北新報データベース」
- キーワード
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- 仙台市民歌
- 河北新報社
- 堀内敬三
- 佐々木精一
- 石川善助
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313819