レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年04月14日
- 登録日時
- 2021/07/13 11:49
- 更新日時
- 2021/07/14 09:35
- 管理番号
- 0000110913
- 質問
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解決
商工省が国産品愛用運動の一環で奨励していた「パインミシン」「ピース安全替刃」の広告を探している。読売新聞のデータベースである「ヨミダス歴史館」ではパインミシンは昭和5年(1930年)5月31日付け、ピース替刃は昭和7年(1932年)11月12日付けに広告が確認できた。このほかの新聞の広告はないか。
- 回答
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朝日新聞の記事データベース「聞蔵2ビジュアル」によると、朝日新聞にも広告掲載が確認できる。(例:パインミシンは昭和5年(1930年)9月16日付け、ピース替刃は昭和9年(1934年)2月26日付けなど)
パインミシンについては、官報にも広告が載っている。(例:昭和7年(1932年)5月13日 17コマ) 広告には「商工省選定」、「国産」とある。
国立国会図書館デジタルコレクション:官報 1932年05月13日 17コマ目(インターネット公開)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2958079/17
なお、「ピース」の語で国立国会図書館デジタルコレクションを検索したところ、「ピースレーザー」という商品は確認できるが、ピース替刃と同一商品かは不明。また官報では昭和29年(1954年)以前の広告は見当たらなかった。
また、内務省商工省連携の「優良国産品」支援政策の新聞記事も確認できたのであわせて紹介した。これは、国内産業の振興と失業対策を目的とする運動であり、朝日新聞の昭和5年(1930年)6月14日付け(朝刊2面)「消費者のために優良国産品を指定/商工省で鋭意調査」、同年6月15日付け(夕刊1面)「国産愛用方策の答申決定」で選定の方針が見られる。
同年8月14日付け「優良国産品生産者/きのふ合理局から発表」 を参照すると、パインミシンが選定されていることが確認できる。
関連記事として、朝日新聞昭和12年(1937年)10月8日付け3面の記事「輸入禁止と国民生活(下)/問題は第二次禁制品」内に、輸入禁止して国産品の振興を目指す政策と、安全剃刀を国産に切り替える旨の記述あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 広告.宣伝 (674 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 広告
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301696