レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 千葉県立中央図書館 (2120001) | 管理番号 (Control number) | 千県中児童-2020-02 | ||||||||||||
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事例作成日 (Creation date) | 2019年08月12日 | 登録日時 (Registration date) | 2020年09月22日 16時52分 | 更新日時 (Last update) | 2020年09月22日 16時54分 | ||||||||||
質問 (Question) | 『みんなうんち』(五味太郎作 福音館書店 1981)の読み聞かせ時の小学2年生からの質問。 (1)巻頭、巻末のうんちは何のうんちか (2)へびのおしりはどこか (3)くじらのうんちはどんなものか | ||||||||||||||
回答 (Answer) | (1)巻頭、巻末のうんちは何のうんちか 出版社に確認した事例がレファレンス協同データベースにあったので、参照した。 【資料1】「絵本『みんなうんち』の最初のページに描かれている8種類のうんち、最後のページに描かれている4種類のうんちは何のうんちか。」(岡山市立中央図書館)( http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000165548 )の回答に、「これらのうんちは、一応、すべて本文中に出てくるうんちである。最初のページについては、左上から時計回りに「ニホンカモシカ」(p.8に出てくる。以下同様)、「イノシシ」(p.9)、「ガゼル」(p.9)、「タヌキ」(p.17)、「テン」(p.9)、「ウサギ」(p.16)、「ゴリラ」(p.26)、「キリン」(p.26)のうんち。最後のページについては、左上から時計回りに「キリン」(p.26)、「クマ」(p.9)、「ネズミ」(p.3)、「キツネ」(p.9)のうんち。」とある。 (2)へびのおしりはどこか 次の児童資料に、うんちやおしっこが出る穴が体の途中にあることが書かれていた。なお、「総排出こう」の「こう」の漢字については、資料によって「腔」「孔」「口」と表記が異なった。 【資料2】『ヘビのひみつ』(内山りゅう写真・文 ポプラ社 2009 ふしぎいっぱい写真絵本 14) へびの生態がわかる写真絵本。p25の写真に「うんちやおしっこがでるあな」と書かれている。体の途中であることがわかる。「おなじあなからいっしょにだす」(p25)、「へびのおしっこはそとへでるとしろくかたまる」(p35)の記述がある。 【資料3】『ヘビとトカゲ』(増田戻樹著 あかね書房 2005 科学のアルバム 動物・鳥11) p44-45「ヘビのからだ」シマヘビのからだの図あり。「総排出腔(肛門)」が示されている。部位の写真とともに「腹部としっぽの境目になり、ここから体内で不用になったものをはいせつしたり、卵をうんだりします」とある。小学校中学年以上向けで、やや難しい。 【資料4】『動物のくらし ほ乳類・鳥類・両生爬虫類』(学研 2006 ニューワイド学研の図鑑 22). p114-115「ハブ」 クマネズミを襲うハブのイラストに「総排出孔」が示され、「おしっこも卵も、同じあなから出します。肛板とよばれるうろこで保護されています。総排出孔から後ろが、尾になります」と説明されている。 【資料5】『両生類・はちゅう類』(松井正文監修・執筆 小学館 2017 小学館の図鑑NEO 6) p137「有鱗目3 ヘビ類」の解説として、図とともに「総排出口から先が尾。意外と短く、全長の5分の1ぐらいのものがおおい」とある。 【資料6】『爬虫類・両生類』(学研教育出版 2013 新・ポケット版学研の図鑑 17) p107「ヘビの「尾」って、どこから」への答えとして「おしっこなどを出す「総排出こう」から後ろが「尾」となっています」として周辺部位をアップした写真を掲載している。 (3)くじらのうんちはどんなものか 次の児童資料に、クジラおよびその仲間のイルカが水っぽいうんちをすること、うんちが水中に広がることが記載されていた。 【資料7】『クジラ・イルカのなぞ99 世界の海をめぐる写真家が答えるクジラの仲間のふしぎ』(水口博也文・写真 偕成社 2012) p55「Q36 クジラのうんちやおしっこはどんなもの?」 多くのクジラやイルカのうんちについて、「黄褐色~茶色の液状で、排出されると、煙のようにまわりの海水をにごらせながら海の中に広がっていく」としている。 「うんちをしながら泳ぐ、タイセイヨウマダライルカ」の写真と、赤い塊になった「シロナガスクジラのうんち」の写真を掲載。 【資料8】『クジラとイルカ 海も地球も大研究!』(山田格総監修 偕成社 2009) p13「イルカの体のしくみ」に「イルカは、「ハクジラ」のグループのクジラのなかまです」とあり。 肛門の説明に、「ふんは水っぽく、かたまりにはならない。水中にひろがって、けむりのように見える」とある。 p61にミナミハンドウイルカが白っぽいふんをしている写真あり。 【資料9】『う・ん・ち』(なかのひろみぶん 福音館書店 2003) 巻末索引p69「イロワケイルカ およぎながら茶色いけむりのようなうんち。おびれであおぐようにしていた」 本文p47に写真あり。 【資料10】『みてビックリ!動物のウンコ図鑑 2 肉食動物はどんなウンコ?』(中居惠子文 ミネルヴァ書房 2016) p10-15「シロナガスクジラのウンコ 海がウンコでそまる」 イラストと解説。においや色についても記載あり。 (インターネット最終アクセス:2020年5月31日) | ||||||||||||||
回答プロセス (Answering process) | 1 レファレンス協同データベースを、キーワード「みんなうんち」で検索した。 ・【資料1】があり、(1)が解決した。 ・(2)(3)についても、「へびとくじらがどこから排泄をするのか分かる資料はあるか?『みんなうんち』(五味太郎/さく 福音館書店)の絵本を読んで、子ども達に聞かれても答えられるようにしたい。」(横浜市中央図書館)( https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000090161 )に記載があったが、当館未所蔵の資料だったため、改めて資料を探した。 2 児童資料室のNDC487(脊椎動物)の分類の棚を確認。爬虫類の図鑑と、ヘビについての本を見ていくと(2)について記載があった(【資料2】【資料3】【資料5】【資料6】)。 3 児童資料室のNDC489(哺乳類)の分類の棚を確認。くじらについての本を見ていくと、(3)について記載があった(【資料7】【資料8】)。 4 『ずら~りウンチならべてみると…』(西川寛こうせい・ぶん アリス館 2004)は、具体的な写真があってわかりやすいが、クジラは載っていなかった。この本と同じ分類481(一般動物学)の児童資料室の棚を確認すると、動物の糞に関する本のうち【資料9】【資料10】に、(3)についての記載があった。 また、近くのNDC480(動物学)の棚で、排泄に関連しそうな記述のありそうな資料を探したところ、【資料4】に記載があった。 | ||||||||||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | 一緒に巻頭巻末のうんちの絵と本文中の絵を見比べながら検討したが、正解が書いておらず判然としなかった。 「へびのおしりはどこ?」(p10-11)では「ここかな?」と先端を指さしていた(どこなのか記載なし)。 「くじらのうんちはどんなの?」(p12-13)も、どんなものか記載なし。 | ||||||||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||||||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||||||||||
備考 (Notes) | |||||||||||||||
調査種別 (Type of search) | 文献紹介 | 内容種別 (Type of subject) | 児童書 | 質問者区分 (Category of questioner) | 小中学生 | ||||||||||
登録番号 (Registration number) | 1000287412 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |