レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年02月14日
- 登録日時
- 2018/03/29 12:42
- 更新日時
- 2018/05/28 15:36
- 管理番号
- 2016-0005
- 質問
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明治35~36年頃に山形県師範学校附属小学校で行われていた「講談会」の規定や会の様子について知りたい。
『山形県教育雑誌』の第152号と第153号に掲載された記事によると、「講談会」は、月に2回、土曜日の2時間を使って開かれ、児童が「朗読」や「談話」、「唱歌」を披露する会で、現在の「学芸会」の前身のような会です。
明治期の山形県師範学校・附属小学校の各種「規則」が記されたような著作物、あるいは、明治期以後に出版されたものであっても山形県師範学校・附属小学校の『周年記念誌』など、何か記載のあるものを教えていただけますと幸いです。
- 回答
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ご照会のあった「山形県師範学校附属小学校」の「講談会」についてお調べしたところ、資料1「附小百年」(附属小学校百周年記念誌)中に関連の記載がありましたが、記載内容は「山形県教育雑誌第153号」中にある「附属小学校講談会の記」の抄録とあり、既にご覧になられている内容のようです。
記載の概略は下記のようなものとなっています。
・附属小学校の定例行事のひとつに「講談会毎月第二第四土曜日」 があるとし、ある日の講談会の始まりから終わりまでの流れが、各生徒ごとの学年・氏名、発表題目等とともに記されています。
そのほかには、
資料2「山形大学教育学部九十年誌」に、「附属小学校規定(明治34年3月26日)」等、
資料3「創立三十年史」及び資料4「創立六十周年記念山形県師範学校要覧」等に、山形県師範学校の「学則」や「教育方針」、卒業生の回顧文等が掲載されているものの、「講談会」に関する記載は確認できませんでした。
お調べした中では、資料4にある、生徒指導の際の「指導精神要項」中、「国語漢文科」や「音学科」等の項に、「実践を重んずる」「読方及解釈にあっては語句文章と思想内容とを一体として把握せしめ(後略)」「方言・訛語を矯正して醇正明確なる国語の使用に習熟せしめ(後略)」「発声指導」「発音矯正」等々との記載があり、「講談会」の主旨との関連性が窺えるかとも思われる事項が見えますが、関連を示す記載は見あたりませんでした。
なお、関連機関と考えられる下記機関に照会してみたところ、当館には所蔵のない資料ですが、下記資料中に、講談会の進行状況の詳細等、関連の掲載事項があるとのことでしたので、ご参考までお知らせします。
山形県教育資料館;
〒990-0041 山形市緑町2-2-8 電話023-642-4397
・「酬志会雑誌 第九号」(山形県師範学校酬志会/明治36年3月
25日発行) P113~117
-第十六回附属小学校講談会ー
・「酬志会雑誌 第拾号」(山形県師範学校酬志会/明治36年10
月10日発行) P106~110
-附属小学校講談会の概況ー
「酬志会雑誌」については、当館所蔵の資料5「山形県教育史通史編上巻」(P724~726)に関連の記載があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 資料1 附小百年 : 山形大学教育学部附属小学校百周年記念誌. 山形大学教育学部附属小学校/編 , 山形大学教育学部附属小学校, 1979.(K376.2/ヤマ)
- 資料2 山形大学教育学部九十年誌. 山形大学教育学部九十年誌編集委員会 編 , 山形大学教育学部.山形大学教育学部同窓会, 1968.(K377.2/ヤマ)
- 資料3 創立三十年史. 山形県女子師範学校/編,山形第一高等女学校/共編.山形県女子師範学校 , 1934.(K377.4/ヤマ)
- 資料4 山形県師範学校要覧 : 創立六十周年記念. 山形県師範学校 編 , 山形県師範学校, 1938..(K377.4/ヤマ)
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資料5 山形県教育史 : 通史編 上巻.山形県教育委員会 編 , 山形県教育委員会, 1991.8372/ヤマ)
※( )は自館の請求記号です
- キーワード
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- 山形県師範学校
- 山形県教育史
- 講談会
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000233578