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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001028219
事例作成日
(Creation date)
2017/10/17登録日時
(Registration date)
2018年01月15日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年01月15日 00時30分
質問
(Question)
建築関連以外で、転害門の歴史について調べるための資料を教えて欲しい。
回答
(Answer)
以下の資料を紹介します。

<図書>
・『国史大辞典 10 と-にそ』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1989.9)
「東大寺―転害門(てがいもん)」(p.154)
天平勝宝八歳(七五六)の「東大寺山堺四至図」には「佐保路門」と書かれていること、東大寺鎮守八幡宮(手向山神社)の転害(碾磑)会の時、ここに神輿を安置したことに由来して、現在では「転害門」と呼ばれるようになったこと等について記載されています。

・『東大寺辞典』(平岡定海/著 東京堂出版 1980.8)
「転害門」(p.327)
この門を入った東の方に碾磑といってひきうすのある建物が建っていたことに由来して「転害門」と呼ばれること等について記載されています。
また、「手掻会(転害会)」(p.327-328)の項目でも、転害門について言及されています。

・『奈良伝説探訪』(丸山顕徳/編 三弥井書店 2010.4)
「景清と東大寺の手貝門」(p.77-79)
平景清が源頼朝暗殺の機会を窺って待ち伏せをしていた門として、転害門(手貝門)が「景清門」とも呼ばれること等について記載されています。その他、『今昔物語集』『大和名所図会』に載っている転害門に関する記述が紹介されています。

・『東大寺史へのいざない』(堀池春峰/著 昭和堂 2004.4)
「10転害門」(p.71-72)
様々な名称で呼ばれていたことについて記載があります。そのほか周辺地域についても記述があり、東大寺郷の一つである転害郷(手貝郷)が生まれ、のちに旅宿郷として発展したと書かれています。また、「転害会(十月五日)」(p.104-107)の項目でも、転害門について言及されています。

・『日本の美術 54 東大寺』(小学館 1979.7)
「45 転害門」(p.89)
760年代にはできていたと思われることや、碾磑門、佐保路門、景清門というそれぞれの名称の由来等について記載されています。

・『誰も知らない東大寺』(筒井寛秀/著 小学館 2006.11)
「鼓坂、鏡池、転害門」(p.161-164)
転害会(手掻会)において神輿を安置する「お旅所」とされていることや、漢字表記の変遷等について記載されています。

・『東大寺図鑑』(ケンズ井上/著 長崎出版 2004.9)
「転害門」(p.76-77)
762年ごろに創建されたと思われることや、さまざまな名称の由来等について記載されています。また、門の東西の階段に見られる「盃状石」という石段のくぼみについても紹介されています。

以下は、建築様式に関する記述が中心ですが、わずかにそのほかの歴史についても触れられている資料です。

・『堂・塔・構成:仏教美術』(中村亮平/著 宝雲舎 1938)
「東大寺転害門・法華堂経庫・勧学院経庫」(p.74-76)
治承4年の兵戦で、平清盛の作り首をかけて平氏の軍を嘲笑したという伝承によって有名な門であること、天平17年に起工されたこと等について記載されています。

・『日本美術史概説』(黒田鵬心/著 誠文堂 1933)【902/345/#】
「転害門と正倉院」(p.158-159)
「佐保路門」とも呼ばれていたこと、鎌倉時代に修繕されたこと等について記載があります。

・『東大寺』(小林剛/編 毎日新聞社 1952)
「三 転害門」(p.48-50)
佐保路がこの門の西方にあることから「佐保路門」とも呼ばれること等について記載されています。


<国立国会図書館デジタル化資料送信>
国立国会図書館所蔵資料のうち、送信サービス参加館からデジタル化されたものを閲覧することができます。
「転害門」をキーワードに検索すると、37件の資料がヒットします。(2017/10/13現在)
以下はそのなかの一部です。

・『東大寺』(清水公俊/著 京都印書館 1949)【書誌ID:000001020604】
「転害門」(349-350コマ)
転害門という名称の由来について詳しく書かれています。

・『昭和七年中ノ見聞』(高田十郎/編 高田十郎 昭和8)【書誌ID:000000758591】
「(四)東大寺轉害門修理場ノ見聞」(17-19コマ)
建築様式の記述が中心ですが、修理場で見つかった遺物等についても記載されています。なお、手書き資料のため読みづらい箇所があります。あらかじめご了承ください。

・『史跡奈良:古代史を歩く 上』(門脇禎二/編 一声社 1977)【書誌ID:000001369571】
「10転害門」(32-33コマ)
建築様式の記述が中心ですが、名前の変遷についても記載されています。

(参考)
「国立国会図書館デジタルコレクション」(国立国会図書館)(2017/10/13現在)
http://dl.ndl.go.jp/
※サービス参加館以外の端末からは、インターネット公開されている資料のみ閲覧することができます。

[事例作成日:2017年10月17日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
各宗  (188 8版)
日本  (291 8版)
参考資料
(Reference materials)
国史大辞典 10 国史大辞典編集委員会∥編 吉川弘文館 1989.9 (154)
東大寺辞典 平岡/定海∥著 東京堂出版 1980.8 (327)
奈良伝説探訪 丸山/顕徳∥編 三弥井書店 2010.4 (77-79)
東大寺史へのいざない 堀池/春峰∥著 昭和堂 2004.4 (71-72)
日本の美術 54 小学館 1979.7 (89)
誰も知らない東大寺 筒井/寛秀∥著 小学館 2006.11 (161-164)
東大寺図鑑 ケンズ井上∥著 長崎出版 2004.9 (76-77)
堂・塔・構成 中村/亮平∥著 宝雲舎 1938 (74-76)
日本美術史概説 黒田/鵬心∥著 誠文堂 1933 (158-159)
東大寺 小林/剛∥編 毎日新聞社 1952 (48-50)
http://dl.ndl.go.jp/  (「国立国会図書館デジタルコレクション」(国立国会図書館)(2017/10/13現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000228340解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決