【ケプラーの法則とは】
ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーが発見した惑星の運動に関する法則で、下記の3種類があります。
第一法則:公転軌道はだ円軌道で、太陽はその中心ではなく焦点の一つである
第二法則:惑星が太陽を公転するとき、惑星と太陽をむすぶ道径が一定時間にえがく面積は一定である
第三法則:太陽と惑星の平均距離の3乗は公転周期の2乗に比例する
※『総合百科事典ポプラディア4(け・こ・さ)』(ポプラ社 2011.1)より抜粋(p39)
まず、『どの本で調べるか 小学校版3(きゅう?こよーて)』 (図書館資料研究会/編 リブリオ出版 1997.5)で「ケプラー」の項目(p117)を調べたところ、6冊の資料が紹介されていました。(この資料の2003・2006年版には記載なし)
その内、当館で所蔵している下記の資料について、内容を確認しました。
『宇宙(おもしろ科学史ライブラリー2)』(山田陽志郎/著 あかね書房 1993.3)
→ケプラーの生涯や法則について、漫画や図表を多く用いて分かりやすく解説しています。(p26~45)
『宇宙のなぞを解いた人々:コペルニクス・ティコ=ブラーエ・ガリレオ・ケプラー・ハーシェル・ヘール(さえら伝記ライブラリー)』(草下英明/著 さ・え・ら書房 1979)
→「ケプラーの法則」という項目があり、法則についても比較的詳しく解説されていますが、文字が小さく、内容は高学年向きです。(p161~168)
『宇宙を観た人:コペルニクスからアインシュタインまで(平凡社カラー新書)』(中村誠太郎/著 平凡社 1977)
→ケプラーについて言及している部分で法則にも触れていますが、小学生にとっては分かりにくい内容です。(p77~83)
『大地を動かした人びと:コペルニクスからニュートンへ(かもしか文庫)』(関口直甫/著 新日本出版社 1976)
→ケプラーの生涯について解説した部分で法則にも触れていますが、小学生にとっては分かりにくい内容です。(p97~123)
次に、本の内容が調べられる東京都立図書館の蔵書検索で「ケプラー」で検索したところ、9冊の資料がヒットしました。(児童書を所蔵している多摩図書館の所蔵のみを検索)
その内、当館で所蔵している下記の資料について、内容を確認しました。
『まんが・写真教科書にでてくる最重要人物185人』(田代 脩/監修 学研教育出版 2013.6)
→法則について簡潔に紹介しています。(p230)
『誰かに伝えたい!勇気がわいてくる科学者の言葉1』(海部 宣男/監修 金の星社 2012.12)
→ケプラーについて紹介しているページで、法則についても簡単に触れていますが、それほど詳しくはありません。(p24~25)
『子供の科学』75(7)<915>(誠文堂新光社 2012.7 タイトルコード:29912000230645 請求記号:P40/16N)
→ケプラーについては紹介されていますが、法則の内容についてはほとんど触れられていません。(p82~83)
『宇宙開発(天文・宇宙の科学)』(山田陽志郎/著 大日本図書 2012.3 タイトルコード:10021202013466 請求記号:J538/88N)
→ケプラーについては紹介されていますが、法則の内容についてはほとんど触れられていません。(p11)
『楽しく作れる!役に立つ!中学生のリサイクル工作』(滝川 洋二/監修 成美堂出版 2007.6 タイトルコード:10020701205149 請求記号:J750/255N)
→ケプラー式望遠用の作り方が紹介されていますが、法則には触れられていません。(p10~13)
その他、こども資料室の宇宙や科学に関する書架にも、法則について解説している資料がありました。
『宇宙の発見(人がつなげる科学の歴史2)』(池内了/日本語版監修 文溪堂 2010.2)
→「ケプラーのだ円」の項目で、ケプラー自身と法則について簡単に解説しています。(p10~11)
『スーパー理科事典:知りたいことがすぐわかる』(石井忠浩/監修 増進堂・受験研究社 2006.7)
→ケプラーの法則について比較的詳しく解説していますが、内容が若干難しく高学年向きです。(p207)
『なるほど宇宙』(宇宙開発事業団/監修 宇宙環境利用推進センター 2002.3)
→ケプラーについて解説した部分で、法則にも簡単に触れています。(p148~149)
『科学偉人伝:まんが発明発見の科学史』(ムロタニツネ象/まんが くもん出版 1997.2 タイトルコード:10000001298374 請求記号:J402/9N)
→「地動説はついに勝利した!」の項目で、まんがで分かりやすく法則について解説しています。(p27~33)
『星・星座(学研の図鑑)』(堀源一郎/指導・執筆 学研 1979.3 タイトルコード:10000000943987 請求記号:J440/57N)
→ケプラーの法則について簡単に解説しています。