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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
岩手県立図書館 (2110044)管理番号
(Control number)
岩手-377
事例作成日
(Creation date)
20200929登録日時
(Registration date)
2021年03月11日 13時21分更新日時
(Last update)
2021年03月24日 18時45分
質問
(Question)
岩手県から満州への移民数を知りたい。
回答
(Answer)
昭和7年(1932)、中国東北部に満州国が建国され、拓務省は国土防衛・食糧増産・日本国内の過剰人口の解消を目論み、日本国民を満州に移住させる国策を打ち出した。昭和7年から終戦の昭和20年(1945)までの期間、主に農民が中心となった満蒙開拓団や満蒙開拓青少年義勇軍が満州へ移住し開拓を行っていた。岩手県からは開拓民として657戸(約2,600人)、青少年義勇軍として2,072人が渡満したという。以下、満州への移民数の記載がある資料を紹介。なお、漢字の旧字体は新字体へ、一部西暦が漢数字のものは算用数字に改めた。

・『岩手百科事典』新版 岩手放送 1988年
 ⇒p.689「満蒙開拓」
 “1932年から終戦の1945年(昭和20)までの14年間に国内で渡満入植した開拓農民・義勇軍は26万9200人であった。本県からは開拓民として658戸(約2600人)青少年義勇軍として2072人が、北満の訓練所での3年間の訓練生活のあと25ヵ所の開拓村を建設した。”

・『援護の記録 岩手県戦後処理史』岩手県 1972年
⇒p.17~18〈第2節 満州開拓および青少年義勇隊〉
 “本県からいつ、どれだけの開拓者および青年義勇隊が送出されたかは明かにすることができないが、終戦後引揚てきたかたがたからの提供された名簿による、本県在籍者の満州開拓団および青少年義勇隊員の市町村別人員数は1-6表のとおり4,069人となっている。”

・『満洲開拓追憶記 第8集』堀忠雄∥編 岩手県満洲開拓民自興会 1981年
⇒p.19「満州開拓一筋の道」
“満州に開拓民685戸、2,600名、義勇軍2,072名を送るため、(略)”
※前掲資料『岩手百科事典』と同一人数記載あり。

・『鎮魂の譜 郷土戦没将兵の記録』遠藤重吉∥著 共和印刷出版企画部 1984年
⇒p.32「満蒙開拓団」
※前掲資料『岩手百科事典』と同一人数記載あり。

・『満洲開拓追憶記 第4集』堀忠雄∥編 岩手県満洲開拓民自興会 1977年
⇒p.4~6「満州開拓民 義勇軍選出の経過と記録」
※元岩手県満州開拓主任官による記録
 〇昭和7年 第一次武装移民(弥栄村) 40名
 〇昭和8、9年 なし(三陸海嘯や凶作のため)
 〇昭和10年 6名入植
 〇昭和11年 東安省永安屯 24名
 〇昭和12年 東北村岩手部落 20戸 義勇軍先遣隊 8名
 〇昭和13年 満蒙開拓(第一次)青少年義勇軍(臨安義勇隊開拓団)220名
        第二次以降の青少年義勇軍 332名
        北安省鉄驪県石長 自由移民50戸
        興安北省呼倫貝爾 酪農開拓団 7戸
 〇昭和14年 杜陵開拓団 10戸(※後に上記の自由移民の入植者と合併、岩手村を建設)
北安省鉄驪県老永府 先遣隊22名→109戸の岩手村を建設
        牡丹江省 農耕開拓民 20名
        青少年義勇軍 154名
 〇昭和15年 第九次馬家店開拓団岩手村 82名(178名)※82戸の誤りか?
        依蘭岩手開拓団 85戸(約350名)※昭和20年時
 〇昭和16年 青少年義勇軍(岩手郷土中隊)330名
 〇昭和17年 県独立郷土中隊 隊員275名 士官幹部4名
 〇昭和18年 郷土中隊 隊員247名 士官幹部4名
        場産開拓団 30戸
 〇昭和19年 富山県と混成中隊 人数記載なし
        南満海城県 一般開拓団先遣隊8名
 〇昭和20年 義勇軍岩手中隊、戦局悪化のため渡満できず
  ※上記、人数のみの合計2,222名。
  ※その他昭和15年~17年に「大陸の花嫁」として花嫁候補者を多数送った、と記述あり。

・『岩手百科事典』新版 岩手放送 1988年
※前掲資料
⇒p.617「引き揚げ」
“引き揚げ者が最も多かったのは、旧満州国(中国東北部)の8852人、(略)”
※この引き揚げ者の中には帰国した出征兵士は含まれない。

【参考資料】
※各開拓団(開拓村)の人数の記載がある資料
      
・『満州開発四十年史 補巻』満史会∥編 満州開発四十年史刊行会 1965年
⇒p.209~238「終戦当時の開拓団現勢」
 →省別日本内地人民開拓団一覧表(昭和18年12月現在)
※出身府県が「岩手」表記の団名、現在人口のみ抜粋。「各府県」や「東北」等の混合団体は除く。
 >p.216~218 【北安省】
  ・二戸郷 12名 ・馬家店 160名 ・老永府 264名 ・鉄驪岩手 183名 ・杜陵 28名 
 >p.222 【三江省】
  ・依蘭岩手 392名
※岩手県出身者のみで構成された開拓団の人数は、上記により1,039名。実際は「青森、岩手」等の混合団体も複数あるため正確な岩手からの移民数は不明。

・『満州国現勢 建国-大同2年版』復刻版 満州国通信社∥編 クレス出版 2000年
⇒p.149~150「移民問題を繞つて 北満各地に於ける自衛慰問の近状」
 →◇第一次永宝鎮移民
  第一中隊 岩手(小隊県別) 入団当初41名 現在数24名
※昭和7年10月に拓務省より送られた第一次自衛移民屯墾隊の人数と、翌年の人数。翌昭和8年7月の第二次隊の移民に岩手県は入っていない。

・『満州国現勢 康徳4年版』復刻版 満州国通信社∥編 クレス出版 2000年
⇒p.170「三江省の業績と現勢 省下日本移民の現況」
 →永宝鎮移民団
  部落名/岩手 戸数/15 人口/41
※昭和12年時の永宝鎮(弥栄村)の岩手県人集落の人数。

・『満州国現勢 康徳8年版』復刻版 満州国通信社∥編 クレス出版 2000年
⇒p.310「青年義勇隊」
 →出身県別訓練生 岩手 39名

・『曠野に吹く風 満州開拓団生き残りの記録』太平川を語る会∥編集 太平川を語る会 1976年
⇒〔p.392〕「太平川開拓団団員名簿」
※終戦時の名簿。こちらは岩手や青森等の出身者の混在開拓団のようで、明らかに岩手出身者の集落と思われる部落と人数は以下の通り。
 ・北上部落 10名 ・磐井部落 12名

・『満洲開拓追憶記 第3集』堀忠雄∥編 岩手県満洲開拓民自興会 1976年
⇒p.18~24「飢餓、凍死から脱する道を求めて(依蘭岩手開拓団避難状況)」
 →p.19 逃避行 昭和20年8月9日(略)合計 344名

・『満洲開拓追憶記 第1集』堀忠雄∥編 岩手県満洲開拓民自興会 岩手県満州開拓殉難の塔建設委員会 1974年
⇒p.1~5「満州開拓団受難を考える」
 ※p.4~5に開拓団名と在籍者数記載あり。但し他県との混成開拓団も含む上、在籍者中の岩手出身者の明確な記載なし。
⇒p.23-11「岩手県出身者満州開拓団の受難記」
※注意書きに“ここに列記される開拓団は岩手県より送出した開拓団と戦後生還して岩手県に入植した元開拓団の受難記である。”とあるが、混成開拓団及び人数が明記されていない開拓団もあり。
回答プロセス
(Answering process)
(1)岩手県の戦前の社会情勢について記載のある資料を確認。
(2)当時の満州について記載のある資料を確認。
(3)満州からの引き揚げ者の手記等の資料を確認。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
東北地方  (212)
日本史  (210)
参考資料
(Reference materials)
岩手放送岩手百科事典発行本部 編 , 岩手放送株式会社. 岩手百科事典 新版. 岩手放送, 1988.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001957491-00  (当館請求記号:K/030/イ1)
岩手県. 援護の記録 : 岩手県戦後処理史. 岩手県, 1972.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001177770-00  (当館請求記号:K/369/イ1)
岩手県満洲開拓民自興会 編 , 岩手県満洲開拓民自興会. 満洲開拓追憶記 第8集. 岩手県満洲開拓民自興会, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036215166-00  (当館請求記号:K917/イ9/1-8)
遠藤重吉 著 , 遠藤, 重吉, 1933-. 鎮魂の譜 : 郷土戦没将兵の記録. 共和印刷出版企画部, 1984. (住田探索 ; 2)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001802057-00  (当館請求記号:K917/エ3/1)
岩手県満洲開拓民自興会 編 , 岩手県満洲開拓民自興会. 満洲開拓追憶記 第4集. 岩手県満洲開拓民自興会, 1977.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036215162-00  (当館請求記号:K917/イ9/1-4)
満史会 編 , 満史会. 満州開発四十年史 補巻. 満州開発四十年史刊行会, 1965.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001063253-00  (当館請求記号:222.5/マ4/1-3)
満州国通信社 編 , 満州国通信社. 満州国現勢 建国‐大同2年版. クレス出版, 2000.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036490906-00 , ISBN 487733100X (当館請求記号:317.8/マン/1933)
満州国通信社 編 , 満州国通信社. 満州国現勢 康徳4年版. クレス出版, 2000.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002927587-00  (当館請求記号:317.8/マン/1937)
満州国通信社 編 , 満州国通信社. 満州国現勢 康徳8年版. クレス出版, 2000.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002951096-00  (当館請求記号:317.8/マン/1941)
太平川を語る会. 曠野に吹く風 : 満州開拓団生き残りの記録. 太平川を語る会, 1976.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036514185-00  (当館請求記号:K917/タ2/1)
岩手県満洲開拓民自興会 編 , 岩手県満洲開拓民自興会. 満洲開拓追憶記 第3集. 岩手県満洲開拓民自興会, 1976.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036215161-00  (当館請求記号:K917/イ9/1-3)
岩手県満洲開拓民自興会 編 , 岩手県満洲開拓民自興会. 満洲開拓追憶記 第1集. 岩手県満洲開拓民自興会, 1974.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036215159-00  (当館請求記号:K917/イ9/1-1)
キーワード
(Keywords)
満州
満蒙開拓
満蒙開拓団
青少年義勇軍
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000295137解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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