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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
岩手県立図書館 (2110044)管理番号
(Control number)
岩手-375
事例作成日
(Creation date)
2021年01月12日登録日時
(Registration date)
2021年01月16日 15時31分更新日時
(Last update)
2021年02月09日 15時51分
質問
(Question)
昭和19年(1944)に神奈川県の軍需工場へ学徒勤労動員された盛岡の高等女学校があるときいた。
特に校名に「盛岡」がつく高等女学校について知りたい。
回答
(Answer)
戦前の盛岡市内の「高等女学校」で校名に「盛岡」がつくのは、岩手県立盛岡高等女学校(現・岩手県立盛岡第二高等学校)と盛岡市立第一高等女学校(現・盛岡市立高等学校)の2校。
但し盛岡高等女学校(盛岡高女)は卒業生の一部が女子挺身隊として神奈川方面へ派遣されたが、在校生は岩手県外には動員されず、ほぼ全員が学校工場と化した自校で軍服縫製等の勤労奉仕を行っていた。
なお、盛岡市立第一高等女学校(第一高女)の在校生は、昭和19年に4年生の多くが横浜や横須賀の海軍工廠へ動員され、終戦も此の地で迎えた。3年生以下の生徒は盛岡高女と同様に学校工場で軍靴の製造等に従事していた。
戦時中に神奈川県に学徒勤労動員、挺身隊として動員された盛岡高女と第一高女について記載のある下記資料を紹介。


①岩手県立盛岡高等女学校と盛岡市立第一高等女学校の両校の記載がある資料

・『学徒勤労動員の記録 戦争の中の少年・少女たち』神奈川の学徒勤労動員を記録する会∥編 高文研 1999年
⇒[p.259]「神奈川県に動員された他府県の学徒〈中学校以上〉
 (1944年以降の通年動員を対象とする/学年は動員開始時のもの)」
→“岩手県
 ・盛岡市立第一高女 4学年 海軍航空技術廠支廠(動員先)
 ・盛岡高女   (学年空欄) 古川電線”

・『岩手県の百年』長江好道∥[ほか]著 山川出版社 1995年
⇒p.207「岩手県中学校・専門学校・各種学校のおもな学徒動員と女子挺身隊参加状況(昭和19年度)」
 “盛岡市立第一高等女学校(現盛岡市立高) 卒(業生)・4名 横浜海軍技術工廠 昭和19.9~20.8.?(期間)”
“盛岡高等女学校(現盛岡二高) 卒・(人数空欄)大湊・横須賀・木更津 昭和19年3~ 備考:挺身隊”
  ※盛岡高女の在校生(ほぼ全員)は校内で縄ない作業等に従事していた様子


②岩手県立盛岡高等女学校(盛岡高女)について記載のある資料

・『白梅九十年史』岩手県立盛岡第二高等学校記念誌編集委員会∥編 岩手県立盛岡第二高等学校創立90周年記念事業協賛会 1987年
⇒p.100~112「〈座談会〉国策動員に活躍す 戦中時代を語る」
 →特にP.105-111
  ※女学校卒業後、挺身隊として横須賀に赴いた時分の話題あり。
   
・『白梅百年史 テーマ史編』盛岡第二高等学校 1998年
⇒p.188~190「女子挺身隊」
 ※上記資料の概括と補足的な内容。


③盛岡市立第一高等女学校(第一高女)について記載のある資料

・『学校から授業が消えた! 岩手の学徒勤労動員』加藤昭雄∥著 ツーワンライフ出版 2013年
⇒p.15~17「女学生も含めた第二次神奈川動員(一九四四年十月)」
 →p.15“十月五日、盛岡の県教育会館講堂で、次の六高女の四年生五百名の合同壮行式が行われた。”
  ※第一高女の校名あり。
 
 →p.223「盛岡市立第一高等女学校」
  “昭和十九年度の四年生は横浜に動員されたが、三年生以下の生徒はこの(軍靴を製造する)学校工場で働いた。”

⇒p.242「岩手県の学徒勤労動員一覧①(県外)」
 “盛岡市立第一高等女学校(後継校:盛岡市立高等学校)動員先:海軍航空技術廠支廠内川橋分工場(神奈川県横浜市)製造品目等:機銃弾”

・『盛岡市立高等学校五十年記念誌』盛岡市立高等学校 1971年
⇒p.78「一つの回想」
 “私達が三年の時(昭和19年)、四年生は学徒動員で東京方面に行き、(略)”

⇒p.83~86「勤労また勤労の青春-第一高女の時代の思い出-」
 →(特にp.83~84)
 ※卒業生の座談会。戦時中学徒動員で横浜の海軍航空技術工廠に赴き、終戦を迎えるまでの約1年弾丸製造に従事していたとの話題あり。

⇒p.88~96「戦時下~学徒動員」
 →p.88~91「戦争~終戦」
 “昭和十九年三月終業式が終るや否や、本科一回生のうち、愛国心に燃え、身体の健全な者は、横須賀海軍航空技術廠と、木更津海軍工廠に挺身隊として動員され、”
 “また本科四年生全員は(略)横須賀海軍航空技術廠に動員された”

 →p.91~92「勤労学徒として横須賀へ」
 “私たちが(略)入学致しましたのは、(略)昭和十六年四月でございました。(略)敗戦のきざしの見えはじめた昭和十九年十月、(略)先生統導のもとに 勤労学徒動員生として横須賀の海軍航空技術廠という軍需工場へ派遣されたのです。”
 “私達の仕事は旋盤工で、(略)昼夜交替の夜業、又夜業連続の為、過労から帰らぬ人となった級友も幾人かおられます。”
  ※p.92に「横須賀海軍工廠動員」とのキャプションで作業着姿の女学生57名の集合写真掲載あり。

・『新校舎落成60周年記念誌』盛岡市立高等学校 1983年
⇒p.72~73「戦時のころ-勤労動員-」
 “本校生徒は各地の工場・鉱山そして遠くは横須賀海軍航空技術廠、木更津海軍工廠に挺身隊として動員されていった。”
  ※p.73に「横須賀海軍工廠動員(昭和19年)」として上記資料と同一の写真掲載あり。

・『青空を仰げばはるか 盛岡市立高等学校創立90周年記念誌』盛岡市立高等学校創立90周年記念誌編集委員会 2011年
⇒p.126~130(中段)
 ※これまでの記念誌の概括と補足的な内容。

・『岩手近代教育史 第2巻』岩手県教育委員会 1981年
⇒p.1055「挺身隊の出動」
 ※前掲資料『盛岡市立高等学校五十年記念誌』のp.88~91とほぼ同一内容の記述あり。

・『戦後70年 忘ルベカラズ 証言集』岩手日日新聞社 2016年
⇒p.67~68「学徒動員で横浜へ」
 “私は盛岡の第一高等女学校(現盛岡市立高校)に入学して、(略)最初の1年間は学校で勉強できましたが、だんだん戦争が激しくなると同級生と学徒動員されました。横浜市にあった海軍航空廠に行き、飛行機の弾を造る仕事をしていました。(略)終戦となって100人ほどいた同級生と共に8月20日から3日がかりで家に帰りました。”
回答プロセス
(Answering process)
(1)戦前、校名に「盛岡」がつく高等女学校を確認。
(2)当該校の記念誌を確認。
(3)学徒勤労動員に関する郷土資料を確認。
(4)戦時中の体験談を集めた資料を確認。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210)
東北地方  (212)
教育史.事情  (372)
参考資料
(Reference materials)
神奈川の学徒勤労動員を記録する会 編 , 神奈川の学徒勤労動員を記録する会. 学徒勤労動員の記録 : 戦争の中の少年・少女たち. 高文研, 1999.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002888907-00 , ISBN 4874982239 (当館請求記号:K207/ガク)
長江好道 [ほか]著 , 長江, 好道, 1935-. 岩手県の百年. 山川出版社, 1995. (県民100年史 ; 3)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002466585-00 , ISBN 4634270307 (当館請求記号:K206/イ6)
岩手県立盛岡第二高等学校記念誌編集委員会 編 , 岩手県立盛岡第二高等学校. 白梅九十年史. 岩手県立盛岡第二高等学校創立90周年記念事業協賛会, 1987.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036199606-00  (当館請求記号:K376.42/モ5/9)
盛岡第二高等学校記念誌編集委員会 編 , 岩手県立盛岡第二高等学校. 白梅百年史 テーマ史編. 盛岡第二高等学校, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036199670-00  (当館請求記号:K376.48/モリ)
加藤昭雄 著 , 加藤, 昭雄, 1946-. 学校から授業が消えた! : 岩手の学徒勤労動員. ツーワンライフ, 2013.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024437165-00 , ISBN 9784907161057 (当館請求記号:K376.4122/カト)
盛岡市立高等学校. 盛岡市立高等学校五十年記念誌. 盛岡市立高等学校, 1971.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001188751-00  (当館請求記号:K376.42/モ7/1)
盛岡市立高等学校 編 , 盛岡市立高等学校. 新校舎落成.60周年記念誌. 盛岡市立高等学校, 1983.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036199616-00  (当館請求記号:K376.42/モ7/2)
盛岡市立高等学校創立90周年記念誌編集委員会 編集 , 盛岡市立高等学校. 青空を仰げばはるか : 盛岡市立高等学校創立90周年記念誌. 盛岡市立高等学校創立90周年記念誌編集委員会, 2011.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I042857720-00  (当館請求記号:K376.48/モリ)
岩手県教育委員会/企画・編集 , 岩手県教育委員会. 岩手近代教育史 第2巻. 岩手県教育委員会, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I015669263-00  (当館請求記号:K372/イ4/3-2)
岩手日日新聞社 編 , 岩手日日新聞社. 戦後70年 : 忘ルベカラズ : 証言集. 岩手日日新聞社, 2016.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I027485138-00 , ISBN 9784990336530 (当館請求記号:K916/セン)
キーワード
(Keywords)
学徒動員
勤労動員
学徒勤労動員
挺身隊
勤労奉仕
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
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