レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2022/03/03 18:56
- 更新日時
- 2022/03/20 17:50
- 管理番号
- 2022-事例19
- 質問
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『仙台地名考』に記載のあった「仙台七崎(ななさき)」の現在の場所がわかるものを見たい。
- 回答
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「仙台七崎」は仙台城下の地誌、『仙台せ鹿の子(せんだいかのこ)』などでも紹介されている名勝地である。
① 茂ケ崎:大年寺山の東面
② 青葉ケ崎:仙台城の後背地
③ 小藤ケ崎(別名 藤ケ崎):片平丁から花壇へ通ずる崖地
④ 烏からす崎:文殊堂の南、三居沢(さんきょざわ)のある高台
⑤ 袖ケ崎(別名 松ケ崎・駒ケ崎):現広瀬町の尚絅(しょうけい)学院のある高台
⑥ 鹿島崎:北山の光明寺東にある鹿島神社の高台
⑦ 玉手崎(別名 玉田崎、玉田ケ崎):小松島にある万寿寺周辺の高台、又は東照宮の高台七崎それぞれの名称の表記は資料によって若干の違いがあるため、ここでは『仙台史通史編5 近世』にならい、別名のあるものは加筆した。所在地については『復刻JTB仙台市街圖 昭和24 年版 仙台懐古地図(レトロマップ)』の情報をもとに加筆修正した。
- 回答プロセス
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『仙台地名考』p186 の「茂が崎」の項に、「…そして旧仙台城下の南を囲む峰巒(ほうらん)で、その東端を茂が崎と称し、仙台七崎の一に数えられたところである。七崎とは茂が崎を始め、青葉が崎・藤が崎・松が崎(駒が崎)・鴉(からす)崎・鹿島崎・及び玉田崎(玉手崎)である。」との記述があったので、『仙台市史 索引』で「仙台七崎」を調べたところ、『仙台市史 通史編5近世』p314‐p315 に、仙台七崎の名称と場所を記した地図が掲載されており、仙台城下の名所であることがわかった。そこで仙台の古地図にあたったところ、『復刻JTB仙台市街圖 昭和24 年版 仙台懐古地図(レトロマップ)』にも仙台七崎の名称と七崎の場所を記した地図のほか、付属解説書に七崎の所在地情報があったので、上記2 点を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 東北地方 (212)
- 参考資料
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- 『仙台市史 通史編5 近世』 仙台市史編さん委員会/編集 仙台市 2004 年
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『復刻JTB仙台市街圖 昭和24 年版 仙台懐古地図(レトロマップ)』
イーピー風の時編集部 2008 年 - 『仙台地名考 修正増補』 菊地 勝之助/著 宝文堂出版販売 1978 年
- 『名数みやぎ郷土小事典』 菊地 勝之助/編 宝文堂出版販売 1987 年
- 『仙台郷土史夜話』 三原 良吉/著 宝文堂出版販売 1971 年
- 『復刻版 増補 仙臺鹿の子』 仙台郷土研究会 2010 年
- キーワード
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- 仙台七崎
- 名勝地
- 地名
- 地図
- 歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000313007