レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月11日
- 登録日時
- 2021/08/13 15:55
- 更新日時
- 2021/10/06 16:43
- 管理番号
- 新県図-01461
- 質問
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解決
「吉田文庫」と「市島春城印選 小精盧印選」について
- 回答
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当館所蔵資料を調査したところ、下記(1)(2)の資料に「市島春城印選 小精盧印選」に関する記述・写真が見つかりました。
また、下記(3)の資料に、(1)に出てくる「吉田文庫」と同一と推測される吉田文庫について記述があります。
そのほか(4)~(8)の資料も調査しましたが、「吉田文庫」または「市島春城印選 小精盧印選」に関する記述は見つかりませんでした。
なお、当館所蔵資料ではありませんが、下記(9)の資料に「市島春城印選 小精盧印選」の所蔵先が早稲田大学図書館である旨の記述が見つかりました。ただし、詳細は不明です。同資料は、国立国会図書館の「図書館向けデジタル化資料送信サービス」を提供している図書館でご覧いただけます。
また、当館での寄託資料群として「吉田文庫」がありますが、同文庫内に「市島春城印選 小精盧印選」は見つかりませんでした。
(1)「市島春城の蒐めた印章」(浅井京子/著 『早稲田大学会津八一記念博物館研究紀要』第10号 早稲田大学会津八一記念博物館 2009 p1~15)
p2で「市島春城印選 小精盧印選」の所蔵先について「吉田文庫」の名前が挙がっており、文脈から当館の吉田文庫とは異なるように読み取れます。
また、p15の註に「新潟市大鹿吉田文庫所蔵」という記述が見つかりました。ただし、別の資料の所蔵先についての記述です。
(2)『図録市島春城』(市島春城展実行委員会/編 市島春城展実行委員会 2006)
p46に「市島春城印選 小精盧印選」の表紙の写真が掲載されています。ただし、所蔵先などの記述はありません。
(3)「吉田文庫の世阿弥能楽論資料紹介」(竹本幹夫/著 『文学』第四巻第四号 岩波書店 2003 p199~206)
p200~201「一 吉田文庫所蔵芸能関係資料をめぐって」の項に、吉田東伍の旧蔵資料から成る吉田文庫の設立の経緯に関する記述があります。吉田文庫の場所について「現吉田邸」内とあり、また(吉田東伍が)「新津市大鹿の現在地に新居を営んだ。」(新津市大鹿は現在の新潟市秋葉区大鹿にあたります)と記述があるため、上記(1)の吉田文庫と同一と推測されます。
(4)『新潟県立図書館所蔵市島春城文庫印章目録』(新潟県立図書館/[編] [新潟県立図書館] 2015)
(5)『郷土の誇り・市島春城』(春城会/編 春城会 2012)
(6)『市島春城展』(新発田市産業振興部観光振興課 2010)
(7)『市島春城印章コレクション総目録』旧富岡美術館所蔵(北川博邦/監修 早稲田大学會津八一記念博物館 2008)
(8)『市島春城先生生誕百年記念祭のしおり』記念展概要・春城略年譜・著作目録(早稲田大学図書館/編 早稲田大学図書館 1960)
(9)『松陵随筆』(斉藤金作/著 成文堂 1968)[当館所蔵資料ではありません]
p24(コマ番号:20)に、「小精盧印選」に関する簡易な説明と、同書を早稲田大学図書館で所蔵している旨の記述が見つかりました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 蔵書目録.総合目録 (029 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 吉田文庫
- 市島春城
- 市島春城印選 小精盧印選
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000303156