レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年
- 登録日時
- 2006/06/16 16:24
- 更新日時
- 2013/08/28 17:38
- 管理番号
- 2005-0027
- 質問
-
解決
世界最古の広告は何か。
- 回答
-
下記、当館所蔵資料に参考となる資料を確認した。(2013.8月現在)
説は色々あるが、おそらくエジプトのテーベの遺跡から発掘された
広告が世界最古と考えられる。
●請求記号:102-TAK
『広告のルーツ』(高桑末秀 著、日本評論社 発行、1981)
→p.1~7 序章 広告史の方法 ― 1 世界最古の広告
の中で、2説が紹介されている。
1.「トルコの西海岸にある港・エフェソスで見つかった広告」
著者はこの内容を『電通報:1972年1月12日号』から
手に入れたとの記載あり(←※下記参照)
<街の大理石に彫られた売春宿の広告で、≪この町でいち
ばん美しい女がこの左手の誰それの家にいる≫という
ことが、サインと絵で示されていたという。>
この広告の現物画像は「トルコing>エフェソス遺跡
世界最古の広告」のホームページから見ることが
できる(2013年8月28日 確認)
http://turkeying.zening.info/efesos/koukoku.htm
2.「Encyclopaedia Britannica」によると、現存する最古の広告は、
古代エジプトのテーベ(Thebes)の遺跡から発掘されたパピル
スの広告で、ロンドンの大英博物館にその現物が保管されて
いるという。」
<「逃亡した奴隷シェムを連れ戻してくれたら、お礼に金鐶を差し
上げる」と手書きされており、紀元前1,000年ごろのものとされて
いる。>
このパピルスのビラの内容を詳しく知るためにそれを探して
いるうちに、広告の全文が英訳されていることがわかった。
●請求記号:101-WOO
『The story of advertising』
(James Playsted Wood著、The Ronald Prees,1958)
→p.27
(このエジプトの広告の詳しい内容の画像はない。)
●請求記号:R105-DEN-1972
『電通報』(電通 発行、週刊)
→1972年1月12日号:2面
世界最古の広告として、トルコの港・エフェソスで見つかった広告を
紹介している。
●請求記号:102.3-HAR
『西洋広告文化史(上)』(春山行夫 著、講談社 発行、1981)
→p.31「最古の広告逃亡者さがし」の項
エジプトのテーペの遺跡から発掘されたパピルス文書の中に
逃亡した奴隷を探す広告があった事が書かれている。
●請求記号:108-TAK
『広告の世界史』(高桑末秀 著、日経広告研究所 発行、1994)
→p.3~17「世界の広告のルーツ」の項
上記2説に加えて、紀元前17c頃の古代バビロニアの首都バビロン
の商店主が店先に看板を掲げたとの記載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 広告.宣伝 (674 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 世界
- 一番古い広告
- 起源
- ルーツ
- 誕生
- トルコの西海岸にある港・エフェソス
- エジプトのテーペ
- パピルス文書
- 奴隷
- 古代バビロニアの首都バビロン
- 看板
- 照会先
-
- トルコing>エフェソス遺跡 世界最古の広告 http://turkeying.zening.info/efesos/koukoku.htm (2013年8月28日 確認)
- 寄与者
- 備考
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定番事例
このレファレンス事例は、2005年に登録した内容に追記・訂正を加え、2009年、2013年に更新しています。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000029107