メキシコでお祭りのときに使われる（すいか割りのようにたたいて割る）、くす玉のような人形ピニャータの作り方を書いた本はないか？

ピニャータの記述がある絵本として、
『クリスマスのつぼ』【資料2】
『Ｈｏｏｒａy　ａ　ｐｉｎａｔａ』【資料3】
『クリスマスまであと九日 : セシのポサダの日』【資料4】
『ポインセチアはまほうの花 : メキシコのクリスマスのおはなし』【資料5】
がある。

『クリスマスのつぼ』【資料2】には、作り方ではないが、数ページを割いて、伝統的なピニャータを作る場面がある。

『つくってみよう・やってみよう １０ パーティをひらこう』【資料6】に、ピニャータに似た、風船と新聞紙を使った「おばけくす玉」の作り方がある。

インターネット上のサイトには「山口&島根メキシコ・ピニャータ振興会」【資料8】等、ピニャータの作り方を説明したページが多数ある（「ピニャータ　作り方」で検索）。

１　参考図書を確認
　『ラテンアメリカを知る事典』【資料1】p.307に「ピニャタ」として項目があり、「素焼きのつぼに菓子や果物を入れ、色紙を切ってつぼに張りつけ、動物や人などの形に飾ったもの」であり「祝いごとのパーティーで、このピニャタをひもにつるし、ひもの両端を引っ張って揺するのを、目かくしした子どもが棒でたたいて遊ぶ」と説明されている。ここに作り方までは記載されていないが、綴りがpiñataだということが分かる。

２　当館ＯＰＡＣで検索
　「ピニャータ」と検索するが、該当するものはない。「Pinata」で検索すると『クリスマスのつぼ』【資料2】、『Ｈｏｏｒａy　ａ　ｐｉｎａｔａ』【資料3】が見つかった。（【資料2】は原書名が『The Christmas piñata』である。）『クリスマスのつぼ』【資料2】には、作り方ではないが、数ページを割いて、素焼きのつぼを加工するというピニャータを作る場面がある。

３　インターネットで検索
　インターネットで「ピニャータ」と検索すると、「日本ピニャータ協会」【資料7】や「山口＆島根メキシコ・ピニャータ振興会」【資料8】が見つかった。【資料8】には「ピニャータの絵本」のページがあり、『クリスマスまであと九日 : セシのポサダの日』【資料4】と『ポインセチアはまほうの花 : メキシコのクリスマスのおはなし』【資料5】が見つかった。
　【資料4】と【資料5】の内容を確認するが、いずれもピニャータの作り方はない。

４　書棚のブラウジング
　児童書で関連しそうな「メキシコ」「祭り」「工作」関連の棚をブラウジングしたところ、『つくってみよう・やってみよう １０ パーティをひらこう』【資料6】が見つかった。名称は「おばけくす玉」だが、中にお菓子を入れること、つるして棒でたたくことなどが、ピニャータの特徴と一致する。（pp.27-28）

５　確認のためにインターネットで「ピニャータ　作り方」で検索
　「おばけくす玉」がピニャータと一致するかを確認するため、インターネットで「ピニャータ　作り方」と検索したところ、「おばけくす玉」とほぼ同じ作り方（膨らませた風船にのりをつけた新聞紙を貼り、乾いたところに装飾をする）のものが多数あったため、参考として【資料6】を提供する。

なし