レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004/12/02
- 登録日時
- 2005/04/22 02:10
- 更新日時
- 2009/07/05 10:59
- 管理番号
- 埼熊-2004-037
- 質問
-
解決
河田羆「武蔵通誌 山岳編」(刊行年不明。明治期に刊行されたものか)を探してほしい。「児玉町史 自然編」p16に記載があった。
- 回答
-
「武蔵通誌」(標記が「武蔵通志」の場合もあり)は、1894-1895年頃に河田羆(たけし)が著した私撰地誌。東京都公文書館、静嘉堂文庫に所蔵あり。所蔵情報を連絡する。
- 回答プロセス
-
自館目録、《NDL-OPAC》《ゆにかねっと》《NACSIS Webcat》《NDL-OPAC(雑索)》、『国書総目録』『古典籍総合目録』には記述なし。
『埼玉県の地名』記載の文献解題になし。
『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』記載の武蔵・埼玉地誌類目録になし。
《Google》を〈河田羆〉で検索すると、人文地理学会から、雑誌『人文地理 56巻4号』(通号328号 2004)に「河田羆の地理思想と実践」が収録と判明する。
(http://wwwsoc.nii.ac.jp/hgeog/index-j.htm 2004/12/02最終確認)
同論文によると、「武蔵通志」は1894-95年頃、河田氏私撰の巻20から成る地誌(静嘉堂文庫所蔵)で、山岳編は巻2にあたることと、「奥武蔵」(43号 1955年:県立未所蔵)に河田楨(羆氏の長男)著「稿本武蔵通志抜萃」(4p)が収録されていることが判明した。
『奥武蔵』(142号 河田楨追悼号)から「奥武蔵」(45号)にも河田楨「稿本武蔵通志抜萃(続)」収録と判明するが県立未所蔵。
《Google》を〈武蔵通志〉で検索すると、《峠と花と地蔵さんと》のWebページから、小暮理太郎「山の憶い出」(『日本山岳名著全集 2』収録)に「武蔵通志」からの引用文があると判明。
(http://tokipro.cool.ne.jp/mainfram.html 2004/12/07最終確認)
『日本山岳名著全集 2』p160と165に国司嶽と大雲取山の部分の引用文の記載あり。
《Google》を〈武蔵通誌〉で検索すると、東京都公文書館のWebサイトから、『東京市史稿 市街篇第1』p718の〈千葉氏石浜ニ拠ル〉の出典と判明する。
(http://www.soumu.metro.tokyo.jp/01soumu/archives/index.htm 2004/12/02最終確認)
『東京市史稿 市街篇第1』に「武蔵通誌」「武蔵通志」として引用文の記載あり。
東京都公文書館に問い合わせたところ所蔵あり、閲覧はマイクロフィルムで可とのこと。
追記:上記《峠と花と地蔵さんと》のWebページは削除されているようである(2009/07/05確認)。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 著作.編集 (021 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 武蔵通誌
- 武蔵通志
- 著作-書誌
- 地誌-埼玉県
- 照会先
-
- 東京都公文書館
- 寄与者
-
- 東京都公文書館
- 備考
- 調査種別
- 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000021456