レファレンス事例詳細(Detail of reference example)
提供館 (Library) | 埼玉県立久喜図書館 (2110009) | 管理番号 (Control number) | 埼浦-2014-049 | ||||
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事例作成日 (Creation date) | 2014年09月09日 | 登録日時 (Registration date) | 2014年11月25日 15時16分 | 更新日時 (Last update) | 2015年01月06日 10時43分 | ||
質問 (Question) | 16世紀から鋳造されたスペインのpeso銀貨はメキシコにある鋳造局で作られていたが、メキシコ独立(1821年)以後もメキシコで鋳造されていたか。日本の瓦版によると独立の3年後ワシントンでつくったという記述もあり、できるだけ正確な事情を知りたい。 | ||||||
回答 (Answer) | メキシコでのスペイン貨幣の鋳造は、独立戦争(1810-21年)が終わるまで行われた。 | ||||||
回答プロセス (Answering process) | 『西洋貨幣史 中』(久光重平著 国書刊行会 1995) p843に「1535年5月11日の女王ファナの法令は、このメキシコ市に新世界最初の造幣工場を設置することとしており、これに基き、翌1536年同地に造幣所が建設された。このメキシコ・ミントは、その後独立戦争(1810-21年)が終わるまでスペイン・コインの鋳造を継続し、さらにそれ以後もメキシコ国の貨幣鋳造のセンターとして今日に至っているのである。」とあり。 大原美範著「国際通貨ペソの系譜」(『商経論叢 31巻1号』 p1-39 神奈川大学経済学会 1995.5) ( http://hdl.handle.net/10487/2755 神奈川大学 2014/9/4最終確認) p12に「メキシコでのスペイン貨幣の鋳造は一五三五年の法律により決定され、一五三七年に始まり、独立戦争(一八一〇-二一年)まで続いた。その鋳貨はスペインおよびインドの国王の権威のもとに鋳造されたことを明示しており、独立国のメキシコ共和国が発行するペソとは明らかに異なるものである。しかし銀含有量には時に変化があったものの国際決済通貨としての連続性を妨げるほどのものではなく、スペイン国王の権威のもとにメキシコで鋳造されたペソ(スペイン・ドルまたは旧メキシコ・ドルとも呼ばれる)と独立したメキシコ共和国が鋳造したペソ(新メキシコ・ドルともいわれる)との別はあったにしても、ほぼ等しい評価を受けていた。」とあり、スペインのペソとメキシコのドルの関係について詳しく解説されている。 | ||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | |||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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照会先 (Institution or person inquired for advice) | |||||||
寄与者 (Contributor) | |||||||
備考 (Notes) | |||||||
調査種別 (Type of search) | 事実調査 | 内容種別 (Type of subject) | 質問者区分 (Category of questioner) | 個人 | |||
登録番号 (Registration number) | 1000163517 | 解決/未解決 (Resolved / Unresolved) | 解決 |