レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2017/11/17 16:13
- 更新日時
- 2019/03/10 16:55
- 提供館
- 福井県文書館 (9000002)
- 管理番号
- 2017-014
- 質問
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越前藩の本多家のうち、越前藩の家老を務めた本多修理や本多重方の家の家系図はあるか。また、本多家の墓はどこにあるのか。
- 回答
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府中本多家の家系図としては当館所蔵の複製資料の中に「本多家御系図」という資料があり、初代本多富正~本多副元までの系図が記されている。この系図は『武生市史 資料編 人物・系譜・金石文』(1966年 武生市)で閲覧することができる。
本多正房を始祖とする本多修理家の人物については「本多之家系(本多家家系図)」という資料で一部まで判明する。正房-富敬-正倫-正賀までは分かるものの、家長以外の記述は乏しい。
本多重方家の人物について、当館所蔵の複製資料の中に、家系図のような資料は見当たらなかった。しかし、「諸士先祖之記」という資料には重方-道重-重武までの家系が収録されていた。しかし、こちらは家長以外の記述は全くない。
また、府中の本多家歴代当主の治世における出来事については「本多家譜」という資料で知ることができる。全部で6巻あり、1587年(天正15)~1856年(安政3)までの本多家の歴史が記述されている。『越前市史 資料編4 本多富正関係文書』(2017年 越前市)に途中までではあるが翻刻されており、閲覧することができる。
本多家の菩提寺は福井県越前市にある龍泉寺で、本多家の歴代当主の墓がある。一方、本多修理(正倫)の墓は福井県福井市にある孝顕寺にある。また、本多修理(敬義)は神戸で神葬されていることが分かった。
本多重次・成重・重昭の墓は福井県坂井市にある本光院にある。
- 回答プロセス
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1.当館デジタルアーカイブで「本多家」と入力して検索。
X0145 国文学研究資料館(越前史料)の資料群に X0145-01052 「本多家譜1(安政3年まで)」やE0027 武生市立図書館(佐久間家旧蔵)の資料群に E0027-00045 「本多家御系図」、E0027-0049「本多之家系(本多家家系図)」といった資料を発見。これらはいずれも当館で閲覧・複写が可能。
2.『武生市史』『越前市史』を閲覧。
『武生市史 資料編 人物・系譜・金石文』(1966年 武生市)に本多家の系図が記載されているのを発見。また、本多富正~本多副元の各当主について取り上げられており、墓の場所として龍泉寺と記載されていた。
『越前市史 資料編4 本多富正関係文書』(2017年 越前市)に「本多家家譜」が記載されているのを発見。
3.越前市の龍泉寺についてインターネット上で検索。
「ふくいドットコム」や「ふくい歴史百景」のホームページで龍泉寺がとりあげられている。歴代当主の墓があることを確認。
4.丸岡城が所在する坂井市の公式ホームページ内を検索。
本多家歴代墓所として本光院が紹介されている。
5.『越前人物志 上』(福田源三郎 1972年 思文閣)を閲覧。
本多修理(正倫・敬義)について記述されている。正倫の方は孝顕寺に葬られたとあり、敬義の方は神戸春日野で神葬されたとある。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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武生市史編纂委員会 編 , 武生市. 武生市史 資料編 [第3] (人物・系譜・金石文). 武生市, 1966.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000871904-00 -
越前市 編 , 越前市. 越前市史 資料編 4. 越前市, 2017.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028139540-00
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武生市史編纂委員会 編 , 武生市. 武生市史 資料編 [第3] (人物・系譜・金石文). 武生市, 1966.
- キーワード
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- 本多富正
- 越前府中
- 家系図
- 本多家譜
- 本多家
- 龍泉寺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225127