レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年01月11日
- 登録日時
- 2008/01/11 14:24
- 更新日時
- 2008/01/11 14:38
- 管理番号
- 青山学院大学本館‐7
- 質問
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解決
宮沢賢治著『注文の多い料理店』では、”扉を開ける”ことが禁忌として取り上げられている。日本文学(年代は問わない)で、同じようなテーマの作品を探している。
- 回答
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近代の文学作品は見つからなかったが、「鶴の恩返し」「見るなの座敷」「浦島太郎」「纐纈城」など民話・昔話を紹介する。
- 回答プロセス
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依頼者は、宮沢賢治著『注文の多い料理店』を題材に論文を書いている。開けてはいけな
い扉を、欲に負けて次々と開けてしまうことで危険に冒されるストーリーに注目して、日
本文学(年代を問わず)において、扉を開ける行為が禁忌として取り上げられている作品
があれば、比較して論じたいとのこと。
「鶴の恩返し」や「浦島太郎」など思いつくものをいくつかピックアップしていき、同時
にWebcat Plusの連想検索で「扉」「開ける」などのキーワードで探したり、日本文学作品
事典などであらすじを見ていく作業を行うが目ぼしいものはなかった。
視点を変えて「見るな」というキーワードを使ってGoogle検索すると、ウィキペディアの
「見るなのタブー」のページがヒットした。「見るなと課せられたにもかかわらず、それを
見てしまったために悲劇が訪れる話」として日本を含む各国の神話や民話がいくつか例に
挙がっている。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%BC)
さらに、「見るな」「禁室」といったキーワードでCiNiiを検索すると、論文を書くに当たっ
て参考になるような先行研究論文を見つけることができる。
また、『日本昔話事典』の「あかずの間」という項目にもそのモチーフの解説と昔話の例が
挙がっている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 『日本昔話事典』稲田浩二[ほか]編、弘文堂 、1994
- キーワード
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- 扉、見るな、禁室
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000040832