レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月05日
- 登録日時
- 2010/01/05 11:59
- 更新日時
- 2010/01/05 11:59
- 管理番号
- UT-ML0021
- 質問
-
解決
音声ガイドつきの映画の上映会を開催したいが著作権の問題はどのようにしたらクリアされるか。また音声ガイドを自分で作ってみたいがシナリオなどを入手できるか。
- 回答
-
①まずは,文化庁のホームページで「著作権なるほど質問箱」から検索,もしくは「著作物を利用したい」で,関連のありそうなところを検索すると,下記のような記述が見つかります。
http://bushclover.nime.ac.jp/c-edu/answer.asp?Q_ID=0000577
http://bushclover.nime.ac.jp/c-edu/answer.asp?Q_ID=0000504
これらを確認すると「非営利・無料の映画上映は著作権者の了解なしに行うことができる」が,購入の際の契約の内容にしたがう,ということになるようです。
購入の際の契約,ということは,著作権処理がなされた資料であればよい,ということになります。
日本図書館協会では著作権処理済の映像資料をできるだけ価格を抑えて販売しています。
下記のページを参照してください。
・日本図書館協会 映像事業部 http://www.jlaeizo.jp/
この映像資料についてはカタログも販売されています。
AVライブラリー著作権補償処理済館内上映タイトル(非営利/貸与)一覧表 2,625円
※この情報は国立国会図書館の調査のページ「リサーチ・ナビ」に掲載されていました。
http://rnavi.ndl.go.jp/books/2009/10/000010364134.php
おそらくはこれで,無料で上映を行うのであれば著作権的には問題ないかと思いますが,もしも不安であれば,このような活動を行っている団体に直接尋ねてみてもよいかとも思います。
いろいろな検索語で試行錯誤の結果(視覚障害 映画 FM電波など)してみて,下記の団体のサイトを見つけました。
●日本財団ブログ・マガジン http://blog.canpan.info/koho/archive/761
※ここは,有料でも上映をおこなっています。著作権者との交渉などのノウハウがあるかも知れません。
●シティ・ライツ http://www.ne.jp/asahi/city/lights/
※活発に勉強会などを行っているようです。
そのほか,「バリアフリー上映会」でインターネット検索すると色んな情報が出てきますので,検索してみてください。
また,大学図書館では下記のガイドラインを参考にしておりますのでこちらも確認してみてください。
・大学図書館における著作権問題Q&A
http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/documents/coop/copyrightQA_v7.pdf
この中のQ65,Q66あたりが参考になります。
②音声ガイドのシナリオの作成方法や台本の入手についても調べてみました。
音声ガイドを提供している団体には,下記の団体がありました。ここには,音声ガイドの提供の手順などが詳述されています。
・CAP http://www.npo-cap.jp/what/index.html
また,「初心者用ライブ音声ガイドマニュアル」としてインターネットを検索すると,下記のPDFファイルが公開されています。また,このマニュアルを作成するにいたった経緯を記したと思われる論文がCiNiiで閲覧できます。
・PDFファイル http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/2007/Description/MovieDescription2007.pdf
※CiNiiの方はあまりにもリンクの記述が長いので割愛します。
また,「ユニバーサル上映」というキーワードで検索すると,京都市保健福祉局で「ユニバーサル上映をつくろう」という冊子をつくっていることがわかりましたの,これを検索してみました。
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000061325.html
これらを見ると,音声ガイドをつけるときには必ずしも映画の台本を利用しているわけではないようです。
台本の入手方法は残念ながら分かりませんでしたが,最近は映画のノベライズも多く出版されていますので,それを使うという方法もあるかも知れません。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学教員
- 登録番号
- 1000061614