レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年05月17日
- 登録日時
- 2014/08/23 17:20
- 更新日時
- 2015/02/06 14:05
- 提供館
- 扶桑町図書館 (2410053)
- 管理番号
- FUSO_2014_08
- 質問
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解決
①忍冬酒(スイカズラの花を用いて作る薬用酒)について、詳しく知りたい。製法よりは、その由来などを知りたい。
②また愛知県犬山市でも販売している店があるようだが、その由来も知りたい。
- 回答
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①『日本農書全集51』収載の「童蒙酒造記」巻四には、「忍冬酒の造り方」が記載されている。(材料、配合、製法など)
その注記に「紀州、伊勢の大名が造り、全国に贈った。紀州徳川家の忍冬酒は、丁子、肉桂を焼酎に混ぜて造った。」という記述がある。
『和漢酒文献類聚』 には、忍冬酒について記述のある書を紹介している。
「本朝食鑑」(東洋文庫1-5や日本古典全集4-22,4-23)
近世期、どこの藩で造っていたか、どこのものが賞賛されたか等の内容
「和漢三才図会」(効能や用途について書かれている。)
「手造酒法」(製法について記載)
「童蒙酒造記」
『和漢酒文献類聚』
②当館所蔵の『歴史と文化のふるさと犬山』110197530のp.19に「忍冬酒醸造元和泉屋」と記載がある。
創業1597年(慶長2年)、小島弥次左衛門(小島家二代目)が加藤清正から清酒に忍冬(すいかずら)を加える朝鮮風の製法の秘伝を伝授された。
この製法は小島家、屋号「和泉屋」の家伝として代々受け継がれてきた。
- 回答プロセス
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扶桑町図書館で調査後、愛知県図書館に該当書籍が所蔵しているかどうかを調査依頼。
- 事前調査事項
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愛知県図書館で所蔵している日本農業全書51の中に「童蒙酒造記」があり、その中に「忍冬酒」(第4巻)の記述があるところまで調査。
- NDC
- 参考資料
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佐藤常雄 [ほか]編 , 吉田, 元, 1947- , 袋屋孫六, 元禄頃. 日本農書全集 第51巻 農産加工 2. 農山漁村文化協会, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002529550-00 , ISBN 4540960024 -
石橋四郎 編 , 石橋, 四郎. 和漢酒文献類聚. 第一書房, 1976.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001338437-00
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佐藤常雄 [ほか]編 , 吉田, 元, 1947- , 袋屋孫六, 元禄頃. 日本農書全集 第51巻 農産加工 2. 農山漁村文化協会, 1996.
- キーワード
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- 忍冬酒(にんどうしゅ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000158809