レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月05日
- 登録日時
- 2020/11/05 11:35
- 更新日時
- 2022/01/10 15:19
- 管理番号
- 長野市立長野-20-010
- 質問
-
解決
モーム作『月と六ペンス』の主人公であるチャールズ・ストリクランドのモデルは画家のゴーギャンだというのは本当か
- 回答
-
所蔵資料の『河出世界文学大系 71』に作者自身が記した序文が所収されており、その冒頭に「この小説はポール・ゴーギャンの生涯に暗示をうけたものである」とある。従って、ゴーギャンがモデルというわけではなく、ゴーギャンの生涯に創作のヒントを得ただけのようだと回答。
- 回答プロセス
-
『月と六ペンス』の所蔵を確認し、解説に何かヒントがないかを確認していく。すると参考資料③に「『月と六ペンス』は、フランスの後期印象派の画家ポール・ゴーギャンの一生にヒントを得て書かれたもので、このことは著者自身が、一九三三年の新版につけた序文の書き出しのところに、はっきりしるしている。」とある。この資料の冒頭部分を確認してみると「この小説はポール・ゴーギャンの生涯に暗示をうけたものである」の一文のみ記載あり。念のため序文全体が掲載されている資料を探すと①『河出世界文学大系 71』が該当資料であった。こちらの資料を提示するとともに、捕捉で参考資料に挙げた他の解説文を確認していただき調査終了となった。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 叢書.全集.選集 (908)
- 英米文学 (930)
- 文学史.文学思想史 (902)
- 参考資料
-
- ①『河出世界文学大系 71 月と六ペンス 雨 赤毛 手紙 他』 モーム/著 阿部 知二/訳,中野 好夫訳 河出書房新社 1980.11 <908カ71> (p3「序」、p400 解説二『月と六ペンスについて』朱牟田夏雄)
- ②『月と六ペンス』 W・S・モーム/著 小学館 1995.09 <Y933モ> , ISBN 4-09-251018-7 (p3)
- ③『月と6ペンス』 ウィリアム・サマセット・モーム/著 岩崎書店 1985.01 <90.8セ7> (p310 解説)
- ④『モームの文学宇宙』 柏原 啓佐/著 春風社 2003.03 <930モ> , ISBN 4-921146-66-7 (p14 『月と六ペンス』とモームの憧憬)
- ⑤『世界の十大小説・プラス・ワン』 谷沢 永一/著 集英社インターナショナル 1999.04 <902タ> , ISBN 4-7976-7002-9 (p103)
- キーワード
-
- 月と六ペンス
- モーム 解説
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000289165