レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/08/09
- 登録日時
- 2020/03/03 00:30
- 更新日時
- 2020/03/03 00:30
- 管理番号
- 6001008082
- 質問
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解決
祐安の水車について調べたい。
- 回答
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祐安の水車は灌漑用であり、昭和のはじめ頃、倉敷市川入の新田用水で藺田に揚水している水車を見て、倉敷市西岡の大工が製作。それ以来、灌漑に用い、付近の人もこれを見て作り、現在のようになったと言われている。
祐安地区に多くの揚水水車が残存した理由は、高梁川の氾濫で堆積した砂質土壌のため、田の水持ちが悪く毎日揚水する必要があるためである。また手作りすれば購入費も燃料費も手間もほとんどかからないため、地域の農家にとって揚水水車の導入は好都合だった。
829年、中国のような水車の利用を、大納言岑安世が太政官符で進言したことが、「類聚三代格」に記されている。
水車は水のエネルギーを利用した動力装置で、精米、製粉、灌漑などに広く用いられた。
水の流量と落差によって利用の仕方が違っており、水量が少なく落差がある場合の水車を「天井車」、流量が豊富な場所や平坦地で羽根車に作用させて回転させるものを「押し車」といった。
『高梁川42号』「祐安の水車」高谷金弥/著 高梁川流域連盟 1984年
『水車と風土』平岡昭利/編 古今書院 2001年
『岡山県大百科事典 上』山陽新聞社 1980年
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 岡山県大百科事典上岡山県大百科事典編集委員会/企画編集山陽新聞社 (p1332)
- 高梁川 42号高梁川流域連盟/編高梁川流域連盟 (p266~271)
- 備中の水車風土記鳥越 昌/著山陽新聞社 (p131)
- ふるさと昔紀行田邊 敏夫/著田邊敏夫 (p15)
- 水車と風土平岡 昭利/編古今書院 (p50~54 巻頭写真)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 小学生
- 登録番号
- 1000275073