レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/01/19
- 登録日時
- 2023/02/22 00:30
- 更新日時
- 2023/02/22 11:28
- 管理番号
- 所沢柳瀬-2022-011
- 質問
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解決
ギリシャ神話のシレノスという人物について書かれている本を探している。
- 回答
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以下の資料に記載があります。
〇『ギリシア・ローマ神話事典』 マイケル・グラント/共著 大修館書店 1988年
〇『世界を読み解くためのギリシア・ローマ神話入門』 庄子大亮/著 河出書房新社 2016年
〇『100の傑作で読むギリシア神話の世界』 マルグリット・フォンタ/著 創元社 2018年
〇『神話伝説集』 ヒュギヌス/[著] 京都大学学術出版会 2021年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料内容確認
〇『ギリシア・ローマ神話事典』 マイケル・グラント/共著 大修館書店 1988年
p.270-271 「シレノス Silennus」の項目に下記の通り記載あり。
「単数形はシレニ。ディオニュソスの酒宴においてマイナスたちの年寄り仲間であったシレノスは、パン神またはヘルメスとニンフとの子だった。しし鼻で馬の尾と耳を持ち、はげ頭で太鼓腹をしていて、しばしばろばに乗った。もともと水の精である彼は、実用的な知恵があるという評判で、予言の能力があった。(後略)」
〇『世界を読み解くためのギリシア・ローマ神話入門』 庄子大亮/著 河出書房新社 2016年
p.286 「現代につながるギリシア・ローマ神話リスト」の「シレノス」の項目に下記の通り記載あり。
「人の姿に馬の耳や下半身をもつ山野の精で、酒神デュオニュソスの従者。サテュロスより老いた姿でイメージされ、ときに賢いと考えられたが、よく混同される。」
「関連する事物、言葉等」に下記の通り記載あり。「自然に関する名称。「老いた賢者」の喩え。絵画では、ルーベンス『シレノスの酩酊』(1618年頃、アルテ・ピナコテーク)など。」
〇『100の傑作で読むギリシア神話の世界』 マルグリット・フォンタ/著 創元社 2018年
p.114-115 「サテュロス」の項目に下記の通り記載あり。
「一番年長のサテュロスは、名前をシレノスといい、パンもしくはヘルメスとニンフのあいだの息子である。ヘラの仕返しを恐れたゼウスの希望で、彼は幼いディオニュソスを育てたと伝えられている。
シレノスは賢いが、姿は醜い。ひげが長く伸び、腹が突き出て、鼻はひしゃげ、頭ははげていて、唇は厚ぼったかった。酔ったときは、ロバで体を支えていたという。ある日、酔いつぶれて眠り込んでいたシレノスを発見した農民たちは、彼を鎖につないでミダス王のもとへと連れていった。王はすぐにそれがシレノスだとわかったので、鎖を解いて自由にした。シレノスはお礼にどのような願いもかなえるとミダスにいったところ、王は自分が触れたものがなんでも黄金に変わるようにしてほしいと頼んだ。その願いはかなえられたが、触れたものがすべて黄金に変わってしまうので、ミダスはなにも食べることができなくなってしまった。結局彼はシレノスに頼んで、願いがかなう前の状態に戻してもらったという。」
〇『神話伝説集』 ヒュギヌス/[著] 京都大学学術出版会 2021年
p.224-225 「一九一 ミダス王」の項目に下記の通り記載あり。
「そのころディオニュソスはインドへと軍隊を率いていたが、その際シレノスが道に迷った。その彼をミダス王は客人として歓待し、案内の者をつけて彼をディオニュソス一行のところへ連れていかせた。その親切のお礼として、ディオニュソスはミダスに、欲しい物をなんでも自分に願うことのできる特権を与えた。(後略)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 神話.神話学 (164 9版)
- 参考資料
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- ギリシア・ローマ神話事典 マイケル・グラント/共著 大修館書店 1988.7 164.31 4-469-01221-1
- 世界を読み解くためのギリシア・ローマ神話入門 庄子大亮/著 河出書房新社 2016.6 164.31 978-4-309-62495-2
- 100の傑作で読むギリシア神話の世界 マルグリット・フォンタ/著 創元社 2018.3 164.31 978-4-422-14395-8
- 神話伝説集 ヒュギヌス/[著] 京都大学学術出版会 2021.1 164.31 978-4-8140-0282-5
- キーワード
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- ギリシャ神話
- シレノス
- シレヌス
- サテュロス
- デュオニュソス
- ギリシア・ローマ神話
- ギリシア神話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000329266