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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000260969
提供館
(Library)
所沢市立所沢図書館 (2310110)管理番号
(Control number)
所沢新所-2019-008
事例作成日
(Creation date)
2017/11/30登録日時
(Registration date)
2019年09月05日 00時30分更新日時
(Last update)
2019年09月05日 10時19分
質問
(Question)
唐代の詩人于武陵(ウブリョウ)の漢詩「勧酒」を日本語に訳した作家がいるらしいが、その作家名とその訳が載っている本のタイトルもしくは訳が知りたい。
回答
(Answer)
于武陵(ウブリョウ)の漢詩「勧酒」を日本語に訳した作家は井伏鱒二で、訳詩は『厄除け詩集』に載っています。
 
また、以下の資料に于武陵の漢詩「勧酒」と井伏鱒二の訳詩の記載があります。  
 〇『漢詩鑑賞事典』 石川忠久/編 講談社 2009年 
 〇『唐詩選』 奥平卓/著 PHP研究所 1987年 
 〇『壺中天酔歩』 沓掛良彦/著 大修館書店 2002年 
 〇『中国の古典文学 5』 さ・え・ら書房 1979年 
 〇『唐詩百人一首』 瀧口房州/撰 創英社 2012年 
 〇『日本の詩歌 28』 中央公論社 1979年 
 〇『井伏鱒二全詩集』 井伏鱒二/作 岩波書店 2004年 
 〇『画本厄除け詩集』 井伏鱒二/著 金井田英津子/画 長崎出版 2012年
 〇『昭和文学全集 10』 井上靖/編集委員 山本健吉/編集委員 中村光夫/編集委員 吉行淳之介/編集委員 高橋英夫/編集委員 磯田光一/編集委員 小学館 1987年 
 〇『詩人井伏鱒二』 嘉瀬井整夫/著 林道舎 1991年 
 〇『厄除け詩集』 井伏鱒二/[著] 筑摩書房 1977年
 〇『漢詩の事典』 松浦友久/編 大修館書店 1999年   
 〇『唐詩鑑賞辞典』 前野直彬/編 東京堂出版 1978年
 〇『井伏鱒二事典』 涌田佑/編 明治書院 2000年
回答プロセス
(Answering process)
1 所蔵資料の内容確認
 《キーワード:漢詩で検索》 
 〇『漢詩鑑賞事典』 石川忠久/編 講談社 2009年 
   p.558-560 [于武陵 うぶりよう] (晩唐 810~?)の項あり。
       「名は鄴。字である武陵で呼ばれることが多い。杜曲(陝西省西安市の南郊)の人。(以下省略)」の記載あり。
      「勸酒(酒を勧む)」の記載あり。
      《鑑賞》に「この詩を、別れの酒をすすめる詩とする説もあるが、ここでは採らない。(中略) 満開の花には、嵐がつきもの、こうやって酒を飲む楽しさも、やがては別れ別れになって終わる。それが人生さ、と達観したような口ぶりの裏に、無限の哀愁がたたようのである。」
      《補説》に「井伏鱒二氏による訳詩が、その著『厄除け詩集』に収められている (以下省略)」として、訳の記載もあり。 
 
 《キーワード:漢詩、唐詩、厄除け詩集で検索》
 〇『唐詩選』 奥平卓/著 PHP研究所 1987年 
   p.87 「68 「サヨナラ」ダケガ人生ダ」の項に
      「花発いて風雨多し、人生 別離たる。」(『唐詩選』于武陵・勧酒)の記載及び、文中に「この詩には井伏鱒二氏の名訳があって、わが国ではむしろこの方が良く知られているようである。(中略) ハナニアラシノタシトエモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ」との記載はあるが、この訳の収録されている書名の記載なし。 
 
 〇『壺中天酔歩』 沓掛良彦/著 大修館書店 2002年 
   p.197-198 于武陵の「勧酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。収録されている書名の記載なし。  
 
 〇『中国の古典文学 5』 さ・え・ら書房 1979年 
   p.252-254 [于武陵 うぶりよう] (810~?)の項あり。
      「いざ酒を」として、于武陵の「勧酒」の詩(漢詩の記載はなし)とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。収録されている書名の記載なし。 
 
 〇『唐詩百人一首』 瀧口房州/撰 創英社 2012年 
   p.207-208 「69 于武陵」項あり。
      于武陵の「勸酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。収録されている書名の記載なし。  
 
 〇『日本の詩歌 28』 中央公論社 1979年 
   p.348から井伏鱒二の『厄除け詩集』の記載あり。p.352に于武陵の「勸酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。  
 
 〇『井伏鱒二全詩集』 井伏鱒二/作 岩波書店 2004年 
   p.17から『厄除け詩集』の掲載あり。p.59に于武陵の「勧酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。  
 
 〇『画本厄除け詩集』 井伏鱒二/著 金井田英津子/画 長崎出版 2012年
   于武陵の「勸酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。(頁表記なし) 
     
 〇『昭和文学全集 10』 井上靖/編集委員 山本健吉/編集委員 中村光夫/編集委員 吉行淳之介/編集委員 高橋英夫/編集委員 磯田光一/編集委員 小学館 1987年 
   p.284~289に「厄除け詩集」の掲載あり。p.286に于武陵の「勧酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。  
 
 〇『詩人井伏鱒二』 嘉瀬井整夫/著 林道舎 1991年 
   p.80-81 「5 訳詩の源流をさぐる」の項に、于武陵の「勧酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。
  
 〇『厄除け詩集』 井伏鱒二/[著] 筑摩書房 1977年 
   p.45于武陵の「勸酒」の詩とともに、井伏鱒二の訳の記載あり。  
 
 △『井伏鱒二』 小沼丹/[ほか]著 小学館 1990年 
   p.152 「こんこん出やれ」(大岡信/著) の中に、「コノサカヅキヲ受ケテクレ」の詩の記載はあるが、于武陵作「勧酒」の訳とする記載はなし。
  
 △『井伏さんの横顔』 河盛好蔵/編 弥生書房 1993年 
 p.125-126 「井伏鱒二の詩」(大岡信/著) の中に、「コノサカヅキヲ受ケテクレ」の詩の記載はあるが、于武陵作「勧酒」の訳とする記載はなし。 
 
2.本館調査による追加資料
 〇『漢詩の事典』 松浦友久/編 大修館書店 1999年
   p.133「于武陵」の項に「勧酒」の詩の記載あり。
       文中に「次に挙げる井伏鱒二の訳詩(『厄除け詩集』に納める)は有名。」とあり、訳詩の記載あり。

 〇『唐詩鑑賞辞典』 前野直彬/編 東京堂出版 1978年
   p.119「酒を勧む」の項に于武陵の「勸酒」の詩の記載あり。
       《鑑賞》に井伏鱒二の訳の記載あり。収録されている書名の記載なし。
 
 〇『井伏鱒二事典』 涌田佑/編 明治書院 2000年
   p.95「漢詩訳詩」の項あり。
      「井伏の漢詩訳詩は (中略) 悉く男性詩人のもので、すべて「唐詩選」に採録されている五言絶句である。「唐詩選」からどういう選句をしているかを検討してみると、唐代の〝自然派詩人〟と呼ばれている人々の作を中心にしている (中略) 上記訳詩のうち、特に著名なのが「勧酒」で (以下省略)」との記載あり。文中に原詩と訳の記載はあるが、収録されている書名の記載なし。
   
3.記載のなかった資料は以下の通り 
 ×『中国古典文学大系 17』 平凡社 1969年 
 ×『中国古典文学大系 18』 平凡社 1970年
 ×『精選漢詩集』 下定雅弘/著 筑摩書房 2014年 
 ×『唐詩選』 石川忠久/校註 東方書店 1989年  
 ×『唐詩選 中 』 [李攀竜/編] 前野直彬/注解 岩波書店 2001年 
 ×『漢詩の名作集 上』 簡野道明/原著 田口暢穗/編著 明治書院 2011年 
 ×『漢詩の名作集 下』 簡野道明/原著 田口暢穗/編著 明治書院 2011年 
 ×『漢詩百選人生の哀歓』 駒田信二/著 筑摩書房 2006年 
 ×『唐詩選』 目加田誠/[訳]著 渡部英喜/編 明治書院 2002年 
 ×『中華飲酒詩選』 青木正児/著 平凡社 2008年  
 ×『中国名詩集』 井波律子/[訳]著 岩波書店 2010年 
 ×『唐詩選』 吉川幸次郎/編 小川環樹/編 今鷹真/[ほか]訳 筑摩書房 1985年 
 ×『中国の古典 29』 藤堂明保/監修 中島敏夫/訳 佐藤保/訳 学研 1986年 
 ×『わたしの唐詩選』 中野孝次/著 文芸春秋 2003年 
 ×『漢詩百首』 高橋睦郎/著 中央公論新社 2007年 
 ×『唐詩新選』 陳舜臣/著 中央公論新社 2005年
 ×『新編中国名詩選 下』 川合康三/編訳 岩波書店 2015年
 ×『中国名詩集』 井波律子/[訳]著 岩波書店 2018年
 ×『唐詩選』 深澤一幸/[著]  角川学芸出版 2010年 
 ×『吟じたい漢詩80選 』 寺田農/朗読 King Record 2003年 
 ×『井伏鱒二自選全集 第8巻』 井伏鱒二/著 新潮社 1986年 
 ×『現代文学大系 43 』 筑摩書房 1966年 
 ×『筑摩現代文学大系 44』 筑摩書房 1980年 
 ×『日本文学全集 41』 集英社 1986年 
 ×『日本の文学 53』 中央公論社 1966年
 ×『井伏鱒二』 川島勝/著 文芸春秋 1997年 
 ×『図説・井伏鱒二』 涌田佑/著 有峰書店新社 1985年
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
詩歌.韻文.詩文  (921 9版)
作品集  (928 9版)
詩歌  (911 9版)
参考資料
(Reference materials)
漢詩鑑賞事典 石川忠久/編 講談社 2009.3 921 978-4-06-291940-1
唐詩選 奥平卓/著 PHP研究所 1987.6 921.43 4-569-22027-4
壺中天酔歩 沓掛良彦/著 大修館書店 2002.4 921 4-469-23220-3
中国の古典文学 5 さ・え・ら書房 1979 928 4-378-01705-9
唐詩百人一首 瀧口房州/撰 創英社 2012.8 921.43 978-4-88142-576-3
日本の詩歌 28 中央公論社 1978 911.08 4-12-200383-0
井伏鱒二全詩集 井伏鱒二/作 岩波書店 2004.7 911.56 4-00-310774-8
画本厄除け詩集 井伏鱒二/著 長崎出版 2012.10 911.56 978-4-86095-528-1
昭和文学全集 10 井上靖/編集委員 小学館 1987.4 918.6 4-09-568010-5
詩人井伏鱒二 嘉瀬井整夫/著 林道舎 1991.6 910.268 4-947632-38-0
厄除け詩集 井伏鱒二/[著] 筑摩書房 1977 911.56
漢詩の事典 松浦友久/編 大修館書店 1999.1 921.036 4-469-03209-3
唐詩鑑賞辞典 前野直彬/編 東京堂出版 1978 921.43 4-490-10062-0
井伏鱒二事典 涌田佑/編 明治書院 2000.12 910.268 4-625-60300-5
キーワード
(Keywords)
唐代詩人
漢詩
勧酒
于武陵
井伏鱒二
厄除け詩集
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000260969解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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