レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年10月30日
- 登録日時
- 2019/04/02 10:30
- 更新日時
- 2019/07/04 10:56
- 管理番号
- 6000002242
- 質問
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解決
『日本書紀』の中に白鳳地震について書かれている部分があるらしいのだが、どこに載っているのか?
- 回答
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『新編日本古典文学全集4 日本書紀3』(小学館 1998年)に、以下の記述あり。
「巻第二十九 天渟中原瀛真人天皇 下 天武天皇」
”壬辰に、人定に寄て逮りて、大きに地震る。国挙りて男女叫唱ひ、不知東西ひ、即ち山崩れ河湧く。諸国の郡の官舎と百姓の倉屋・寺塔・神社、破壊れし類、勝げて数ふべからず。是に由りて、人民と六畜、多に死傷はる。時に、伊予湯泉、没れて出でず。土佐国の田苑五十余万頃、没れて海と為る。(後略)”(P439)
- 回答プロセス
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『地震の日本史』(p33~)に、日本書紀に記録されている地震として、天武天皇一三(六八四)年一〇月一四日に発生した地震について記載されていた。この地震は白鳳南海地震と呼ばれているという記述があり、これに基づいて、当館所蔵の日本書紀の該当部を確認し、ご案内した。
また、『日本の自然災害』でも確認したところ、白鳳地震について以下の記述あり。(p50)
「近畿から四国にかけての太平洋側で強い地震があり、山崩れが多発したほか、家屋社寺の倒壊、人畜の死傷多数。津波が襲来して土佐で船の沈没が続出し、また、田園の50万余頃(約1200ha)が沈下して海になったという記録がある。南海トラフ地震と推定される。」
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『新編日本古典文学全集4 日本書紀3』小学館 1998年
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力武常次/監修 , 竹田厚/監修 , 力武‖常次 , 竹田‖厚. 日本の自然災害 改訂 改訂. 国会資料編纂会, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I022274589-00 , ISBN 4906474063
- キーワード
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- 日本書紀
- 白鳳地震(ハクホウジシン)
- 白鳳南海地震(ハクホウナンカイジシン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254493