レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/08/04
- 登録日時
- 2016/11/04 00:30
- 更新日時
- 2017/02/20 00:30
- 管理番号
- 町田-168
- 質問
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解決
『まちびと』2010年春号P15に「小山内裏公園を散策すると、珍しい品種のホシザクラが見られる」と書いてあった。「ホシザクラ」について知りたい。
- 回答
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『新日本の桜』P100~101に八王子市の多摩丘陵で発見され、2004年に発表されたこと、形状・色・大きさ等の説明文章とカラー写真あり。
『サクラハンドブック』P25に筆者らが東京都の多摩丘陵の一角に生育するエドヒガンに似た野生のサクラを発見し、2004年に新種「ホシザクラ」として発表した、とある。
『多摩ら・び No.70』(2011年10月発行) 特集町田のp.18に里山の保護活動として記述あり。
『まちだフットパスガイドマップ2』の「3 多摩境から絹の道」に片所谷戸と略図あり。
『開校140周年記念誌』(小山小学校)P55にホシザクラの項あり。
『レッドデータブック2014 8 植物』P72 絶滅危惧ⅠA類(CR)。形態等の記述はあり。
インターネット情報で、朝日新聞DIGITALに「新種ホシザクラ群生の里山守れ 開発計画が浮上 多摩」(2008年7月19日)の記事あり。
http://www.asahi.com/eco/TKY200807190111.html (2016.10.22確認)
新聞データベース「聞蔵」(朝日新聞)でも記事がいくつかヒットし、発見の経緯や、大原隆明氏が『植物研究雑誌』2004年12月号で論文発表したこと等がわかる。
『多摩のあゆみ 162号』特集:多摩の花名所 p.34~45「タマノホシザクラー多摩地域に生育する絶滅危惧種の桜についてー」の論考あり。その中で、「ホシザクラ」と命名されたが、同名の栽培品種があることが判ったため、和名の変更が提案され「タマノホシザクラ」と呼ばれることが多くなっているとの記述あり。参考文献に論文情報もあり。
『レッドデータブック東京 2013 東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)解説版』p.117に「タマノホシザクラ、ホシザクラ」の項あり。p.297に名称についての備考あり。
- 回答プロセス
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2004年発表のサクラだったので、2005年以降の発行の図鑑類を中心に探したが、あまり出てこなかった。以下の資料は載ってなかったもの。
『日本の桜 フィールドベスト図鑑』学習研究社
『さくら百科』丸善
『日本の桜 生きもの出会い図鑑』学研教育出版
『東京桜100花』淡交社
『サクラ図譜』アボック社 には、P124、125に「星桜」があるが、多摩丘陵のホシザクラとはまったく別系統のヤマザクラの栽培品種とあり。
2017.2.17追記
『多摩のあゆみ 162号』特集:多摩の花名所に「タマノホシザクラ」についての論考あり。参考文献に、論文情報もあり。
また文章内の記述より、『レッドデータブック東京 2013』を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 8版)
- 参考資料
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- 新*日本の桜木原浩/写真山と溪谷社
- サクラハンドブック大原隆明/著文一総合出版
- たまら・び多摩情報メディア 20111015 1114 10月号
- まちだフットパスガイドマップ2みどりのゆび/編みどりのゆび
- 開校140周年記念誌町田市立小山小学校
- レッドデータブック2014 8環境省自然環境局野生生物課希少種保全推進室/編ぎょうせい
- 多摩のあゆみたましん地域文化財団 2016年162号
- レッドデータブック東京2013東京都環境局自然環境部/編東京都環境局自然環境部
- キーワード
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- 桜(サクラ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000199148