レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/02/08
- 登録日時
- 2020/04/19 00:30
- 更新日時
- 2020/05/07 11:51
- 管理番号
- 6000052481
- 質問
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解決
「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る」という歌が載っている資料はあるか。
- 回答
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『新日本古典文学大系 62』p78 「山家鳥虫歌」伊賀の歌にある。
- 回答プロセス
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時代など手がかりを得るため、インターネット検索サイトで検索。
質問サイトで、「山家鳥虫歌」に載っているという記事があったので、
蔵書検索で「山家鳥虫歌」を検索し、中を確認した。
『桜の話題事典』(東京堂出版)
『江戸端唄集』(岩波文庫)
『江戸川柳辞典』(東京堂出版)
には記載なし。
google booksで検索し、出てきた資料の、
『民俗文学講座 第3巻 芸能と文学』(弘文堂)を取り寄せ、確認。
「歌謡と民謡」臼田甚五郎著 の中で、「咲いた桜に~」の歌は、柳田翁が「民謡覚書(二)(昭和十年十月)で、全国的に有名な歌でありながら、如何なる場合にできたものかちょっと想像のつかないものとして挙げておられる、ということが記載されている。
また、舟歌の神崎ぶしにもこの歌があること、この歌と囃し詞とのつながりを、『落葉集』巻7の「古来中輿当流はやり歌」の、「咲いた桜」や、浄瑠璃段物集である『竹子集』にさかのぼることができるという記述がある。また、「<咲いた桜に>の歌が文献に出ているところでは、延宝三年(1675)書写の踊歌の本に収められた「あやおどり」の最初が最も古い」とある。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『新日本古典文学大系62』 佐竹 昭広/[ほか]編集委員 岩波書店
- 『民俗文学講座 第3巻』 和歌森 太郎/[ほか]編集 弘文堂
- キーワード
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- 文学(ブンガク)
- 和歌(ワカ)
- 近世(キンセイ)
- 俗謡(ゾクヨウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000280759