レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/4/1
- 登録日時
- 2019/12/22 00:30
- 更新日時
- 2019/12/25 17:27
- 管理番号
- 葛中-2019059
- 質問
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解決
江戸時代、千葉周作が開いた剣術道場のそばにあった大きな池と同じ名称のつく神社が葛飾区内にあるらしいが、その場所と、どういう経緯で移されてきたのか知りたい。
- 回答
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『日本近世人名辞典』で千葉周作を調べると、p.613に「日本橋品川町に玄武館を開き、ついでこれを神田お玉が池に移し」とあるので、池の名称が「お玉が池」とわかります。次に、『角川地名大辞典13東京都』で引くと、p.171に「おたまがいけ(於玉が池)」があり、その説明の中から、池のそばの神社の名称が於玉稲荷社(神田岩本町2-5)だったとわかります。
その名称から葛飾区の地域資料を調べてみます。『増補 葛飾区史 下巻』の索引で、於玉稲荷神社(新小岩)についてp.1046に記述があることがわかります。そこで神田から新小岩へ移転した経緯と、『新撰東京名所図会』(葛飾区未所蔵)から引用された於玉稲荷の由来を知ることができます。場所については、新小岩四丁目としか表記されていないので、他の地域資料も調べます。『葛飾区神社調査報告』p.14にその沿革とともに詳しい所在地(新小岩4-21-6)が記述されています。また『葛飾区史跡散歩』p.48には地図も掲載されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 9版)
- 参考資料
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1 『日本近世人名辞典』 竹内誠編 深井雅海編 吉川弘文館 2005,p613
2 『角川日本地名大辞典 13 東京都』 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1978,p171
3 『葛飾区史 増補 下巻』 葛飾区役所/編 葛飾区役所 1985,p1046
4 『葛飾区神社調査報告』 東京都葛飾区教育委員会社会教育課 1981,p14
5 『葛飾区史跡散歩(東京史跡ガイド 22)』 入本英太郎著 橋本直子著 学生社 1993,p48
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1 『日本近世人名辞典』 竹内誠編 深井雅海編 吉川弘文館 2005,p613
- キーワード
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- 神社,葛飾区,於玉が池,於玉稲荷,新小岩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000271138