レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/05/28
- 登録日時
- 2019/08/07 00:30
- 更新日時
- 2019/08/09 00:30
- 管理番号
- 6001038779
- 質問
-
解決
中世、多くの日本の商人・僧侶などが琉球に渡り、定住したと聞いた。中でも堺出身の「喜安」についてどんな人物か知りたい。
- 回答
-
「喜安」について調査した結果、次のようなことがわかった。
喜安(名は蕃元)は1566年に堺に生まれた僧侶で、1653年に死んだとされている。慶長5年(1600年)35歳の時に琉球に渡り、尚寧王に茶道をもって仕え、島津の琉球入りについて、当時の状況を伝える貴重な資料の一つである『喜安日記』を著している。琉球に渡る前の経歴については不明だが、幼い頃、父親が占ってもらったところ、本国では成功しないが、成長して南国へいくならば一生栄華に暮らせるだろうと言われた、との逸話がある。ただし、何の目的で琉球に渡ったかについては、明らかにされていない。
調査にあたっては、以下の資料を参考にした。
・『世界大百科事典 6 カヘナ-キス』(平凡社 2007.9)p.535
・『朝日日本歴史人物事典』(朝日新聞社/編 朝日新聞社 1994.11)p.509
・『那覇市史 資料篇第1巻2』(総務部市史編集室/編 那覇市役所 1970.6)p.39-45
・『近世沖縄の肖像 上 文学者・芸能者列伝 おきなわ文庫』(池宮正治/著 ひるぎ社 1988)p.12-19
・『講座・比較文化 第1巻 日本列島の文化史』(伊東俊太郎/ [ほか]編 研究社出版 1976)p.110-111
・『沖縄から芸術を考える 芸術文化学叢書』(沖縄県立芸術大学大学院芸術文化学研究科/編 榕樹書林 1998.3)p.172-178
・『池宮正治著作選集 3 琉球史文化論』(池宮正治/著 笠間書院 2015.2)p.383-393
・『球陽』(鄭秉哲[等]/編 桑江克英訳註 三一書房 1971)p.444
また、『喜安日記』は国立国会図書館のホームページで公開されている。
・『喜安日記』(国立国会図書館デジタルコレクション)(2019/5/28現在)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144763
[事例作成日:2019年5月28日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (281 10版)
- 参考資料
-
- 世界大百科事典 6 改訂新版 平凡社 2007.9 (535)
- 朝日日本歴史人物事典 朝日新聞社∥編 朝日新聞社 1994.11 (509)
- 那覇市史 資料篇第1巻2 総務部市史編集室∥編集 那覇市役所 1970.6 (39-45)
- 近世沖縄の肖像 上 池宮/正治∥著 ひるぎ社 1988 (12-19)
- 講座・比較文化 第1巻 伊東/俊太郎∥[ほか]編 研究社出版 1976 (110-111)
- 沖縄から芸術を考える 沖縄県立芸術大学大学院芸術文化学研究科∥編 榕樹書林 1998.3 (172-178)
- 池宮正治著作選集 3 池宮/正治‖著 笠間書院 2015.2 (383-393)
- 球陽 鄭秉哲[等]編 桑江克英訳註 三一書房 1971 (444)
- http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1144763 (『喜安日記』(国立国会図書館デジタルコレクション)(2019/5/28現在))
- キーワード
-
- 喜安(キアン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪,人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000259875