レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年06月11日
- 登録日時
- 2014/11/29 15:27
- 更新日時
- 2014/12/02 15:13
- 管理番号
- 郷土1
- 質問
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解決
長崎の原爆被害に関して調べたい。
- 回答
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以下の資料をおすすめします。
①『長崎原爆戦災誌』長崎市役所 編/長崎国際文化会館 刊行/全5巻です。
・第1巻 総説編 【1977年/14-2031-1】
・第2巻 地域編 【1979年/14-2031-2】
・第3巻 続・地域編 終戦前後編 【1985年/14-2031-3】
・第4巻 学術編 【1984年/14-2031-4】
・第5巻 資料編 【1983年/14-2031-5】
なお、第1巻の改訂版【長崎原爆資料館 編/長崎市 刊行/2006年03月/14-2031.2-1】が、出されています。
第1巻は、「日中戦争と長崎」、「原爆前の空襲」、「昭和二十年八月九日」などの項目があり、「被害状況」、「県内外の救援活動」、「国際文化都市の建設」などの記述があります。
第2巻は、市内各地を町・郷ごとに「町のあらまし」、「疎開」、「防衛体制」、「被爆の惨状」、「被爆後の生活」などについて、記述されています。
第3巻の、前巻続編部分は「第二次焼失」、「焼失地域以外の市内の被爆状況」、「郡部の被害状況」、「原爆下の外国人」などについて、記述されています。終戦前後編部分では、「肉親捜索」、「各警防団の活動」、「医療救護活動」、「進駐軍と長崎」、「学校の動き」、「被爆工場の復旧と転換」、「長崎医科大学等の変遷と復 興」などについて記述されています。
第4巻だけは横書きで、「原子爆弾の物理的破壊」、「人体に対する障害」、「社会生活への影響」、「被災の調査研究」、「被爆者に対する医療・福祉施設」などの記述があります。
第5巻は、「陸・海軍の防衛体制と民間防空」、「原爆以前の空襲に関する調査報告」、「原爆直後の速報」、「三菱系四工場の報告と記録」、「警察官・赤十字看護婦などの救援活動体験記」、「新聞報道等」、「復興と慰霊祭」、「米国軍部書簡その他の参考記録」、「気象記録」などの記述があります。
②『ナガサキは語りつぐ 長崎原爆戦災誌』
【長崎市 編/岩波書店 刊行/1991年07月/14-2877】
この本は、全5巻の『長崎原爆戦災誌』を中高生向けに編集しなおしたダイジェスト版とされています。
③『原子爆弾災害調査報告書 総括編』 【1951年/15-119-1】
『原子爆弾災害調査報告集 第一分冊』 【1953年/15-119-2-1】
『原子爆弾災害調査報告集 第二分冊』 【1953年/15-119-2-2】
この資料は、原子爆弾災害調査報告書刊行委員会 編、日本学術会議 刊行で、理工学・生物学・医学など多方面の論文が収められています。
④『長崎医大原子爆弾救護報告』
【朝日新聞社 編・刊行/1970年/15-287】
この本は、故永井隆博士がまとめた『原子爆弾救護報告』全文で構成されています。前半部分は旧長崎医科大学の用箋に永井博士が綴った直筆原稿全文の印影(一部代筆あり)、後半部分にその翻刻が収められています。
⑤『原子爆弾 広島・長崎の写真と記録』
【仁科記念財団 編/光風社書店 刊行/1973年/15-327】
仁科芳雄博士は、湯川秀樹や朝永振一郎を指導した原子物理学者として有名ですが、昭和20年8月8日には広島、同14日には長崎の被害状況を調査されています。
この本には、多くの写真と200ページ以上に及ぶ調査記録が収録されてい ます。
⑥『医師の証言 長崎爆弾体験』
【調来助・吉澤康雄 著/東京大学出版会 刊行/1982年/15-575】
この本の内容は、以下の3つに大別されます。
1「医師として原爆体験・原爆医療を語る」(話し手/調来助(シラベライスケ)、聞き手/吉澤康雄)
2「長崎原爆被災 医師の日誌」調来助 著(『世界』1979年9・10月号より転載)
3「長崎ニ於ケル原子爆弾災害ノ統計的観察(抄録)」調来助 著(長崎医大外科第一教室教授の時、英文でまとめた論文で、当時未発表)
⑦『長崎原爆の記録』
【泰山弘道 著/あゆみ出版 刊行/1984年/15-631】
著者は、被爆当時、大村海軍病院院長として、多くの被災者を診断されました。故永井博士の勧めで執筆を決意されたそうです。診察した患者の写真も多く収められてられています。
⑧『長崎原爆被爆50年史』
【長崎市原爆被爆対策部 編・刊行/1996年03月/14-3448】
原爆被害に関するだけでなく、被爆者援護に関する法令整備、慰霊事業、関連施設、50周年記念事業などについての記述が豊富です
⑨『広島および長崎における原子爆弾放射線被爆線量の再評価 上・下巻』
【放射線影響研究所 編・刊行/2006年03月/15-1500-1、15-1500-2】
日米の共同研究により、まとめられた詳細な資料です。
⑩『原爆放射線の人体影響1992』
【放射線被曝者医療国際協力推進協議会 編/文光堂 刊行/1992年03月/15-792】
主として広島で、被爆者の医療・健康管理に携わっておられる研究者によって執筆されています
【その他 参考になる資料】
・『被災地復元図』(原爆被災復元事業報告書 別冊)
【(旧)長崎市国際文化会館 編・刊行/1975年03月/16-358-1】
【参考になるインターネットのサイト】
「長崎原爆資料館」
「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会科学 (3 9版)
- 参考資料
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- 『長崎原爆戦災誌』 長崎市役所 編/長崎国際文化会館 刊行/全5巻
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長崎市 編 , 長崎市. ナガサキは語りつぐ : 長崎原爆戦災誌. 岩波書店, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002123451-00 , ISBN 4000015400 - 『原子爆弾災害調査報告書』 原子爆弾災害調査報告書刊行委員会 編
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朝日新聞社/編 , 朝日新聞社. 長崎医科大学 物理的療法科 : 長崎医大原子爆弾救護報告. 朝日新聞社, 1970.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I004100606-00 -
仁科記念財団/編 , 仁科記念財団. 原子爆弾 : 広島・長崎の写真と記録. 光風社, 1973.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I023075453-00 -
調来助/著 , 吉沢康雄/著 , 調‖来助 , 吉沢‖康雄. 医師の証言・長崎原爆体験. 東京大学出版会, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I007851561-00 -
泰山弘道 著 , 泰山, 弘道, 1888-1958. 長崎原爆の記録. あゆみ出版, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001706381-00 -
長崎市原爆被爆対策部 編 , 長崎市. 長崎原爆被爆50年史. 長崎市原爆被爆対策部, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002503322-00 -
『広島および長崎における原子爆弾放射線被爆線量の再評価』
【放射線影響研究所 編・刊行/2006年03月】 -
放射線被曝者医療国際協力推進協議会 編 , 放射線被曝者医療国際協力推進協議会. 原爆放射線の人体影響1992. 文光堂, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002194798-00 , ISBN 4830637226 -
長崎国際文化会館/編 , 長崎国際文化会館. 原爆被災復元調査事業報告書 : 被災地復元図 昭和45年度〜同49年度/別冊. 長崎国際文化会館, 1975.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I021606924-00
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000163784