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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

提供館
(Library)
千葉県立東部図書館 (2110047)管理番号
(Control number)
千県東-2020-2
事例作成日
(Creation date)
2020/03/06登録日時
(Registration date)
2020年03月14日 00時30分更新日時
(Last update)
2020年03月14日 10時24分
質問
(Question)
利根川が別称として「刀水」と呼ばれている由来について、「新田義貞が鎌倉幕府を攻めて凱旋帰国した際、途中の利根川で刀を洗ったという伝承に由来する」という記述をインターネットで見たが、同様の記述が掲載されている資料はあるか。
回答
(Answer)
該当の記述があった資料2件を提供した。

【資料1】『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1980)p582-583
「とうすいきょう 刀水橋<妻沼町> (中略)昭和18年に鉄橋が完成し刀水橋と命名された。橋の名はその昔新田義貞が鎌倉を攻略、凱旋の際にこの利根川で刀を洗ったという伝説にちなんだといわれているが、異説もあり「刀水とは利根川の別名であり、故に刀水橋と命名した」ともいわれる。」

【資料2】『妻沼町誌』(妻沼町誌編纂委員会編 妻沼町 1977)p626
「橋の名は、その昔新田義貞が鎌倉を攻略、凱旋の際にこの利根川で刀を洗ったという伝説にちなんで「刀水橋」と命名したという」
回答プロセス
(Answering process)
 千葉県立図書館で所蔵している「新田義貞」関係の『新田義貞 ミネルヴァ日本評伝選』(山本隆志著 ミネルヴァ書房 2005)、『新田義貞 人物叢書 新装版』(峰岸純夫著 吉川弘文館 2005)等を探したが、利根川関係の記述は見つからなかった。

 同じく、千葉県立図書館所蔵の利根川関係資料を調査したが、『利根川治水史』(栗原良輔著 山愛書院 1997)p98-99「現今では利根と書いて居るが、萬葉集には「刀禰」と書き」、『利根治水論考 崙書房名著影印叢書 2』(吉田東伍著 崙書房出版 1988)p106-107「利根川は萬葉集に刀禰に作れり」等、古代に「刀禰」と記されていたといった記述だけで、新田義貞について書かれている資料は見つからなかった。

 データベース「ジャパンナレッジLib」で「刀水」と「利根川」で全文検索したが、『日本国語大辞典』「(古く、「刀禰河」などと書いたところから)利根川の異称。」や『新版 角川日本地名大辞典 群馬県』「刀水橋 とうすいばし 群馬県太田市 橋名は利根川の別称にちなんで,太田・妻沼町長の合作により命名された。」という記事がヒットしただけだった。

 また、「ジャパンナレッジLib」収録版の旧版である、冊子体の角川日本地名大辞典を調べたところ、【資料1】『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』p582-583「とうすいきょう 刀水橋<妻沼町> (中略)昭和18年に鉄橋が完成し刀水橋と命名された。橋の名はその昔新田義貞が鎌倉を攻略、凱旋の際にこの利根川で刀を洗ったという伝説にちなんだといわれているが、異説もあり「刀水とは利根川の別名であり、故に刀水橋と命名した」ともいわれる。」という記事が見つかった。ただし、出典となる資料の記載は無かった。『角川日本地名大辞典 10 群馬県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1988)には「ジャパンナレッジLib」と同じ記事しか載っていなかった。

 刀水橋に関する資料で新田義貞の名前が出てきたので、その他の刀水橋に関する資料で記述がないか調べるため、橋の両岸の群馬県太田市と埼玉県妻沼町(後に合併して熊谷市)の市史・町史を調査したところ、【資料2】『妻沼町誌』(妻沼町誌編纂委員会編 妻沼町 1977)p626に「橋の名は、その昔新田義貞が鎌倉を攻略、凱旋の際にこの利根川で刀を洗ったという伝説にちなんで「刀水橋」と命名したという」との記述があった。ただし、こちらもその出典は書かれていなかった。その他『太田市史 通史編 近現代』(太田市 1994)p391-392には、「「刀水」とは利根川の別名といわれる。」、『熊谷市史 資料編 8 近代・現代 3 (妻沼地域編)』(熊谷市教育委員会編 熊谷市 2019)p526-527に「刀水橋と決定 妻沼大橋の新名」(東京日日新聞 埼玉版(二)』昭和16年11月27日)p4「このほど両県当局の打合せで地元の名を採らず大利根の別名、刀水をとり刀水橋と命名する事に決定した旨」という新聞記事が紹介されていた。

(インターネットの最終アクセス:2020年2月6日)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (291 9版)
個人伝記  (289 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店1980)p582-583(2100520150)
【資料2】『妻沼町誌』(妻沼町誌編纂委員会編 妻沼町 1977)p626( https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9641222
キーワード
(Keywords)
利根川(トネガワ)
刀水(トウスイ)
刀禰(トネ)
新田義貞(ニッタヨシサダ)
埼玉県-熊谷市(サイタマケン-クマガヤシ)
埼玉県-妻沼町(サイタマケン-メヌママチ)
群馬県-太田市(グンマケン-オオタシ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献調査
内容種別
(Type of subject)
地名
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000275863解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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