レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年10月01日
- 登録日時
- 2019/10/08 15:11
- 更新日時
- 2019/10/26 11:59
- 管理番号
- 和図ー19-0017
- 質問
-
解決
和歌山県の方言について、音声、アクセント、文法、語彙の特色、使用のされ方など、全般的に知ることのできる資料を紹介してほしい。
また、和歌山方言が使用されている文学作品があれば教えてほしい。
特に紀南地方(田辺市周辺)の方言については、重点的に調べたい。
- 回答
-
1 和歌山県の方言については、和歌山県立図書館(本館)のホームページ「詳細蔵書検索」で資料区分「郷土」にチェックを入れて、「方言」のキーワードで検索することができる。
例えば、以下のような資料がある。
(1)『和歌山のことばと文学(村内英一教授退官記念論集)』(和歌山のことばと文学』刊行会/編 和歌山のことばと文学』刊行会 1984年)
「和歌山方言の特徴」(p2-33)、「紀南・熊野古道沿いのアクセント」(p47-49)、「近代文学作品と和歌山方言」(p170-172)などが収められている論集。
(2)『講座方言学7 ―近畿地方の方言―』(飯豊 毅一/〔ほか〕編集委員 国書刊行会 1982年)
第7章で和歌山の方言について述べられている。田辺地域の方言についても文中で触れられている。なお、上掲「和歌山方言の特徴」と内容はほぼ重複している。
(3)『日本列島方言叢書14 近畿方言考②(三重県・和歌山県)』(井上 史雄/〔ほか〕編 ゆまに書房 1996年)
概説、アクセント、文法等に関する論文が収められている。ただし、概説以外は和歌山市の方言が主となっている。
また、語彙集には以下のような資料がある。
(4)『紀州の方言』(神坂次郎/編著 有馬書店 1970年)
紀北地方、紀南地方の方言が収められている。
(5)『田邊方言訛語便覧』(浜本慶太郎/編,熊野歴史懇話会/企画編集 あおい書店 2013年)
※田辺高等女学校校友会 昭和11年刊の複製
(6)『あがらの和歌山 方言てほんまにおもしゃいでぇ』(〔紀州文化の会/編〕 NPO紀州文化の会 2013年)
2 文学作品については、例えば以下の作家の作品で和歌山方言が使用されている。
神坂次郎『およどん盛衰記』『男いっぴき物語』等
有吉佐和子『紀ノ川』『華岡青洲の妻』等
中上健次『枯木灘』『奇蹟』等
津本陽『深重の海』
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 利用案内
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000262441