レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2019/03/28 17:52
- 更新日時
- 2019/05/16 15:45
- 管理番号
- 2018-0006
- 質問
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解決
新聞原紙のバックナンバーを綴る表紙に「紙型(しけい、活版印刷で活字を型どりする厚紙)」が使われているので、その資料調査を行いたいと考えています。そこで以下のことについて、何か分かりましたらお知らせください。
1)新聞印刷における「紙型」についての一般的な解説
2)山形新聞社でこの紙型はどのように使われていたのか
- 回答
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お尋ねの件について、当館所蔵資料中に関連する記載がありましたので以下に紹介いたします。
1)新聞印刷における「紙型」についての一般的な解説
資料1『トコトンやさしい印刷の本』P120~121
紙型(写真)の解説文に「紙型は特殊に作られた厚みのある紙に湿気を持たせ、活字版を型押したもの。紙型原紙は、貼(は)り合わせ、あるいは抄(す)き合わせてつくった厚紙で、版の模様を忠実に再現するために必要な塑性、平滑性、強度を備えている」
資料2『編集印刷デザイン用語辞典』P150~151
「紙型(しけい)」
2)山形新聞社でこの紙型はどのように使われていたのか。
資料3『山形縣新聞史話-縣政党の畧史』P114~116 第四章 新聞施設の進歩 二、ステロー及び輪転機の設備 「本活字より鉛活字使用に進み、約四十年間は活字の組版により印刷に附し来つたが、発行部数の増加するに従ひ、鉛活字の磨滅にも堪え難きにいたった。そこで、活字の組版より紙型を取り、此紙型を鋳込器にはめ溶解する鉛液を流し込み之を冷却して一枚版の版となし、是れを印刷機に安置して印刷する迄に発達したのである。然すれば活字の寿命も長く、且つ印刷も鮮明に写るのであった。而して山形新聞の此設備を行ったのは大正二年の頃であった。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 資料1 トコトンやさしい印刷の本,真山 明夫監修,印刷技術と生活研究会編著,日刊工業新聞社,2012.12,749/サナ
- 資料2 編集印刷デザイン用語辞典,関善造著,誠文堂新光社,1977,749/セキ
- 資料3 山形縣新聞史話-縣政党の畧史,川崎浩良著,山形新聞社,1949.10,YK070.2/ヤマ
- キーワード
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- 紙型
- 新聞印刷
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000254116