レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年05月18日
- 登録日時
- 2019/08/12 12:07
- 更新日時
- 2019/09/12 18:30
- 管理番号
- 島根郷2017-05-003
- 質問
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解決
安来拳について知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料では関連資料がなかったので、インターネット情報を検索した。
資料1:高橋浩徳「日本の拳遊戯(中)」。p205-206に「安来拳」の記述あり。「島根県安来市に伝わる酒席の拳。まず島根県民謡の安来節を歌う。終わった後に狐拳を打つ。2回連続して勝つと勝ちになる」とあり。大正11年刊行の華城山人『正調安来節の唄ひ方 踊り方と拳の打方』(文耕堂)という本に安来拳の打ち方が載っていることから、それ以前に考案されたものであるとする。
また、1990年代までは保存会があって行われていたようだが現在は途絶している。しかし、2012年の新聞に出雲市斐川町の住民によって保存活動が行われ、細々とながら継承されているようである、としていた。
資料2:資料1にあった『正調安来節の唄ひ方 踊り方と拳の打方』は当館に所蔵がなく、国会図書館サーチで検索するが該当なし。しかし、「正調安来節」の言葉で検索したところ、この資料に当たる。表紙に「安来拳打方」とあり。デジタル公開。
p25に「拳の打方」あり。安来拳は全歌詞を唄い終わった後に続いて、狐・鉄砲・庄屋の手振によって掛け声及び手拍子を一切りとして、一番の勝負を決する(ただし、打ち始めの最初の一番は棄て拳と称して無効とする)。連続して2番勝った方を勝者とする。この後ろに打ち方と掛け声のかけ方を載せる。
資料3:安来市文化財愛護の会が作成した資料。安来拳とは狐拳の一種で「三すくみ拳」であり、安来節の発達とともに広がったとする。このほか、三すくみ拳の説明、拳の手(所作)、テンポ(手拍子・掛け声)、勝ち負けと、安来拳の「合いの手」の紹介を載せる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- その他の室内娯楽 (798 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要 第16号(2014.6)pp.187-238.高橋浩徳「日本の遊戯拳 (中)」 (大阪商業大学リポジトリ https://ouc.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=19&item_no=1&page_id=13&block_id=21)
- 【資料2】江風散士,正調安来節の踊り方と唄ひ方,奥村久太郎.1921 (国会図書館サーチ https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001554542-00)
- 【資料3】安来市文化財愛護の会,安来拳について(PDF) (https://www.city.yasugi.shimane.jp/kouryu/iinashi-cs/oshirasae/yasugiken.data/yasugiken.pdf)
- キーワード
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- 拳あそび
- 狐拳 きつね拳
- 安来節
- 安来拳
- お座敷遊び
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000260112