江戸時代の津の城下町の地図に関する情報は、以下の資料に整理されておりました。
・『古地図に見る津城下の変遷』「五日会」編集委員会/編集 藤堂藩五日会 2011
これによれば、江戸時代に作成されたものとしては主に以下のものがあり、それぞれについて解説が付されています。
①寛永期に作られたもの(「津城下図」)
②享保期に作られたもの(「津絵図」)
③宝暦明和年間に作られたもの ※居住者の名前は書かれていません
④弘化安政年間に作られたもの
いずれも原本は津市教育委員会の所蔵で、デジタルデータとしては公開されていないようですが、復刻された以下のものを当館でも所蔵しています。
・『津城下図 寛永期写』津市教育委員会 2012 →上記①にあたるもの
・『津絵図 享保期津城下絵図』津市教育委員会 2011 →上記②にあたるもの
・『津絵図 享保期津城下図』津市教育委員会 2012 (上の資料の再版)
・『津城下図 嘉永期写』津市教育委員会 2012 →上記④にあたるもの
なおこれらの復刻資料は津市教育委員会で販売しているほか、国立国会図書館にも所蔵があるようです。
https://www.info.city.tsu.mie.jp/www/contents/1001000011234/index.html また、同様の絵図として「津御城下分間絵図」(享保4年)というものがあり、『三重県史 別編絵図・地図』(三重県/編集 三重県 1994)にも収録されています。