金石文を広く捉え、碑に刻まれたものなども対象としますと、以下のような資料があります。
・『三重県古銘集成』和田 年弥/著 私家版 2000
対象は、三重県内に現存する慶長末年以前の金石文で、762件が収録されています。
銘文とともに、所在地や大きさ、参考文献等が記載されています。
本編は時代順に記載されていますが、地域別、種類別の一覧もあります。(これによれば、例えば桑名市では11件、四日市市では16件、鈴鹿市では15件が収録されています。)
参考文献目録が充実しており、市町村別の文献一覧もあります。(主に市町村史や文化財関係の資料が多く挙げられています。)
・『三重の碑百選』三ツ村 健吉/著 伊勢新聞社 2009
三重県内にあるさまざまな碑のうち100件について、著者による写真、碑文、訳、解説を付しています。
地域別に配列されており、桑名市の分は3件、四日市市の分は4件、鈴鹿市の分は6件あります。
これらのほか市町村史を見ますと、『四日市市史 第4巻 史料編 文化財』のように、市内の各種文化財をまとめて解説したり、『鈴鹿市史 第1巻』のように、各時代の解説をしつつ、その末尾に時代ごとの文化財を挙げたりする中で、銘文についても触れている場合があります。
また、挙げていただいた市ではありませんが、四日市市に隣接する菰野町については以下の資料があります。
・『菰野古碑とその風土』佐々木 一/著 菰野町 2000
対象は、菰野町内にある記念碑、顕彰碑、道標、墓碑の90件です。
銘文のほか、所在地、大きさ、解説があります。