レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年08月10日
- 登録日時
- 2019/03/08 12:17
- 更新日時
- 2019/03/28 11:28
- 管理番号
- 新県図-01384
- 質問
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解決
新潟県のお供えの実践例と仏壇以外でのお供えについて
- 回答
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当館所蔵資料を調査したところ、下記(1)~(4)に新潟県各地の特別な日(お盆を含む)や墓参り時のお供えに関する記述が、(5)~(12)に新潟県内特定地域のお盆期のお供えに関する記述が見つかりました。なお、日常的なお供えに関する記述は見つかりませんでした。
新潟県内の各市町村史(誌)については、合理的検索手段がないため、調査していません。
(1)『新潟県史』資料編 第22 民俗・文化財 第1 民俗編(新潟県/編 新潟県 1982)
p644~p736に新潟県内各地(佐渡を除く)の1年を通しての年中行事に関する説明があり、行事によっては、お供えに関する記述があります。
(2)『新潟県史』資料編 第23 民俗・文化財 第2 民俗編(新潟県/編 新潟県 1982)
p522~p618に佐渡の1年を通しての年中行事に関する説明があり、行事によっては、お供えに関する記述があります。
(3)『新潟』(新潟県民俗学会/編 岩崎美術社 1989)
p70「供物と郷土食」の項目に、「ハレの日は変わりものを食べる日といわれるように、食事によって象徴される」と記述があり、ハレの日の主食の例が挙げられています。また、供物を供えている写真も載っています。
また、p89~120に新潟県内各地の1年を通しての年中行事に関する説明があり、行事によっては、お供えに関する記述や供物の写真があります。
(4)『新潟県の葬儀と法要』(新潟日報事業社 2010)
p105内お墓参りの項目に、「供物は故人が好んだお菓子や果物を供えます」との記述が、神式の墓参りの項目に「祥月命日のほか、お盆やお彼岸に墓参りをします。(中略)供え物は水、洗米、塩、お神酒のほか、故人の好物など」との記述があります。
また、p106内お盆の迎え方の項目に「季節の果物や野菜を供えます。」との記述が、p107内お彼岸の項目に「各家庭では、おだんごやぼた餅、おはぎなどを作って仏壇に供え」との記述がありました。
(5)『新潟県大百科事典』下巻(新潟日報事業社/編 新潟日報事業社 1977)
p556~557「盆」の項目で、お盆の準備から終わりまでが述べられており、各地域のお供えについての記述もあります。
(6)「お盆様式さまざま」(『高志路』2巻8号 新潟県民俗学会/編 新潟県民俗学会 1936 p52~56)
県内各地のお盆の様子について述べられており、お供えに関する記述もあります。
(7)「特集 魚沼の盆行事」(池田亨 ほか/著 『魚沼文化』1巻13号 魚沼文化の会 1977)
p22~48に、六日町、湯沢町、塩沢町、堀之内町、広神村の各地のお盆の準備から終わりまでが述べられています。仏壇、墓、寺等へのお供えや飾りつけの植物や食べ物についての記述もあります。
(8)「お盆の行事と食べもの」(丸山久子/著 『高志路』334・335合併号 新潟県民俗学会/編 新潟県民俗学会 1999 p36)
新潟県北部の地域のお盆について、その日ごとにお供えする食べ物が挙げられています。
(9)「報告・お盆の供養」(式部幸子/著 『高志路』338号 新潟県民俗学会/編 新潟県民俗学会 2000 p21~22)
新潟市周辺地域の曹洞宗のお盆の供養について述べられており、「精霊棚に飾るもの」として食べ物や植物、仏具名がいくつか挙げられています。
(10)「村上市大栗田年中行事 抄」(佐久間惇一/著 『蒲原』56号 継志会 1980 p18)
村上市大栗田地域のお盆の様子が述べられており、お供えに関する記述もあります。
(11)「鹿瀬町鹿瀬(大鹿瀬)の盆行事」(佐藤和彦/著 『阿賀路』第28集 新津市史編さん委員会/編 新津市教育委員会 1983 p87~88)
新津市内の曹洞宗の盆行事が紹介されており、神棚、仏壇、精霊棚に供える食べ物についての記述もあります。
(12)「盆行事」(斎藤義信/著 『市史にいつ』第3集 阿賀路の会/編 阿賀路の会 1986 p4~9)
鹿瀬町のお盆の準備から終りまでが述べられています。仏壇、墓等へ供える植物や食べ物、墓参りの様子などの説明もあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385)
- 参考資料
- キーワード
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- お供え
- 葬儀
- 法要
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000252793