レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年08月08日
- 登録日時
- 2017/12/09 14:12
- 更新日時
- 2019/11/27 09:49
- 管理番号
- 京歴-361
- 質問
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解決
幕末に御所侍であったらしい矢嶋家(矢島家)は、江戸時代にどこの公家に仕えていたのか。
- 回答
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②に「矢嶋」姓が2件あった。1つ目は、有栖川宮諸大夫の「矢嶋」で、②の中巻のpp.1311-1312に記載されており、「宗在」(生年不詳~寛文12年7月没)から「貞隆」(享保17年生~安永4年没)までの家伝が記されている。2つ目は、蓮華光院門跡侍の「矢嶋」で、①の中巻のp.1629に記載されており、「仲利」(天明8年生~天保3年辞官)についてのみ記載されている。
ただし、②は天保年間に作成された資料であり幕末明治までの記述はなかったため、②の記述範囲をさらに明治まで広げた③も確認したが、やはり上記の2つの「矢嶋家」の記述しか見当たらなかったため、これを紹介した。
また、別の資料として、明治政府が明治初年にもとの下級武士与力・同心・公家家来などを「卒族」とし、そのうち京都府に属したものの家系や履歴を記した資料である④を確認したところ、「矢嶋久之助」の父で「矢嶋留次」という記述があった。この人物は元所司代の足軽であったと記されていた。
- 回答プロセス
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まず人名の調査であったため、基本資料である①を調べたところ、p.683に「矢島」の項があり、②の記述が記載されていた。
次に②を確認すると、2つの矢嶋姓について記述があった(なお、矢嶋は矢島に通じるものとして扱われていた)。
しかし、②は幕末明治までの記述がなかったため、当館所蔵の③を確認したが、やはり上記の2つの「矢嶋家」の記述のみであった。
また、その他に参照可能な資料として④があり、これを確認したところ、元所司代の足軽であったという矢嶋留次についての記述があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288)
- 参考資料
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① 竹内理三 [ほか]編纂 , 竹内, 理三, 1907-1997. 角川日本姓氏歴史人物大辞典 26. 角川書店, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002681424-00 , ISBN 4040022602 (当館請求記号:K1||288.1||Ka14||) -
② 三上景文 著 , 正宗敦夫 編・校訂 , 三上, 景文, 1789- , 正宗, 敦夫, 1881-1958. 地下家伝. 自治日報社, 1968.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001212841-00 (当館請求記号:||288.3||J48||1-3) - ③ 地下官人家伝(下橋家資料)
- ④ 卒明細短冊(行政文書)
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① 竹内理三 [ほか]編纂 , 竹内, 理三, 1907-1997. 角川日本姓氏歴史人物大辞典 26. 角川書店, 1997.
- キーワード
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- 御所侍
- 地下官人
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000226108