レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年03月20日
- 登録日時
- 2019/07/04 16:52
- 更新日時
- 2019/07/05 17:21
- 管理番号
- 0000110784
- 質問
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解決
きな粉おにぎり(きな粉むすび)について知りたい。山口県の郷土料理らしい。
- 回答
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下記資料1の長門山間の食の章に、「泥落とし」(田植え後の休日)に持ち寄る料理として「きな粉むすび」がある。p150の「長門山間の基本食とその食べ方」によると、「きな粉むすび」は「白飯のむすびに塩を混ぜたきな粉をまぶす」とあり、晴れの日の食事に分類されている。
資料2には、江崎開作(山口市)の農家の食事(昭和初期)として、子どもが遠足に行くときのムスビとして、「黄な粉」や、「アオサ」を粉にしたものを表面にまぶすとある。他の市町村史については時間切れのため未調査。
資料3には、「きなこにぎり」として紹介されている。「山口県では給食に出るほどよく食べられているが、ほかの地域の農村にもみられる。」とある。
なお、ルーラル電子図書館にて、「きな粉 むすび」「きな粉 にぎり」で検索すると、広島県や富山県などの例がヒットする。(いずれも『日本の食生活全集』の記事)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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1.日本の食生活全集 35. 農山漁村文化協会, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001971541-00 , ISBN 4540890018 (p122,150,口絵7) -
2.山口市 編 , 山口市. 山口市史 史料編 民俗・金石文. 山口市, 2015.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026389250-00 (p276-277) -
3.増淵敏之 著 , 増淵, 敏之. おにぎりと日本人. 洋泉社, 2017. (新書y ; 312)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028653392-00 , ISBN 9784800313409 (p138-139)
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1.日本の食生活全集 35. 農山漁村文化協会, 1989.
- キーワード
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- 郷土料理(山口県)
- 握飯
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- なお、当館職員の一部(複数人)からの聞き取りによると、昔、ご飯をお茶碗に入れたまま回して団子状にし、砂糖入りきな粉で食べる、という習慣があった、とのこと。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000258329