レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/7/15
- 登録日時
- 2022/02/28 14:20
- 更新日時
- 2022/03/10 11:01
- 管理番号
- 福参-1186
- 質問
-
解決
小泉八雲の著作『仏の畑の落穂』収録の「人形の墓」という作品に「イネ」という少女が登場するが、実在の人物をモデルにしているらしい。詳細が知りたい。
- 回答
-
◆参考資料1『異文化を生きた人々』p390
『仏の畑の落穂』に収められた「人形の墓」を見てみよう。これは「熊本で雇い入れた梅という名の子守の身の上話」(田中隆次『小泉八雲』、北星堂、昭和五七年、二三二頁)であったのを、ハーンが家を訪れた幼い門つけの娘の話のように書き改めたものだが、基本的には実話とみなして差し支えない。」の記述あり。
◆参考資料2『小泉八雲』p232 同様の記述あり。
◆参考資料3『八雲の妻』p156 同様の記述あり。
◆参考資料4『小泉八雲 西洋脱出の夢』p289
「「この話は、熊本時代にハーンの家で使っていた梅という子守の身上話。作中で万右衛門とあるのは、実は節子夫人のことである」」の記述あり。
◆参考資料5『小泉八雲全集 第五巻』p548
「「人形の墓」は熊本で雇入れた「梅」と云う子守の身の上話であった。その後八年間小泉家に仕へて後郷里で嫁して幸福に暮らして居ると聞いて居る。」の記述あり。
◇参考URL1『小泉八雲』250コマ
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開 保護期間満了)
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950739 最終確認2022.2.13)
「「人形の墓」―熊本で雇入れた十三になる「梅」と云ふ子守りの身の上話しであつた。此子守は八年ヘルン家に使へて後郷里で嫁して幸福に暮らして居る。」の記述あり。
◇参考URL2『日本印象記』41コマ
国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館送信参加館内公開)
(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1374423 最終確認2022.2.13)
同様の記述あり。
- 回答プロセス
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(1)「人形の墓」について調べる。
資料6-7を確認。イネについて記述なし。
(2)資料7のp230「こころ」の項目に「人形の墓」について記述あり。
参考資料を確認。
資料1を確認。イネについて記述あり。
(3)「小泉八雲」で自館検索。
資料2-4を確認。イネについて記述あり。
(4)CiNiiで「人形の墓」を検索。
参考URL1を確認。イネについて記述あり。
(5)国立国会図書館デジタルコレクションで「小泉八雲 人形の墓」「ラフカディオ 人形の墓」を検索。
イネについて記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 英米文学 (930 10版)
- 参考資料
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- 1.異文化を生きた人々 平川 祐弘/編 東京 中央公論社 1993.10 叢書比較文学比較文化 2 901/9/30-2 , ISBN 4-12-002255-2 (p390)
- 2.小泉八雲 田部 隆次/著 第4版 東京 北星堂書店 1980.1 930/28/397 (p232)
- 3.八雲の妻 小泉セツの生涯 長谷川 洋二/著 松江 今井書店 2014.5 289/12/839 , ISBN 978-4-89678-092-5 (p156)
- 4.小泉八雲 西洋脱出の夢 平川 祐弘/著 東京 新潮社 1981.1 930/28/155 (p289)
- 5.小泉八雲全集 第5巻 [小泉 八雲/著] 東京 第一書房 1926 938//S52-5 (p548)
- 6.仏の畑の落穂他 小泉 八雲/著,平井 呈一/訳 東京 恒文社 1991 [小泉八雲作品集] [6] (p119-125)
- 7.小泉八雲事典 平川 祐弘/監修 東京 恒文社 2000.12 , ISBN 4-7704-1024-7 (p230,583)
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1.『小泉八雲』国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950739 -
2.『日本印象記』国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1374423
- キーワード
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- 小泉八雲
- 仏の畑の落穂
- 人形の墓
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000312716