レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月14日
- 登録日時
- 2017/03/12 10:18
- 更新日時
- 2017/04/01 09:47
- 管理番号
- 20160002
- 質問
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富山藩第9代藩主前田利幹公の時代で天保4~5年ごろ藩士(藩医)であった「井口寿安」と「高野順恭(または賢順)」について記載された資料を探している。『富山藩士由緒書』と『富山藩侍帳』にないか。華岡青洲の塾生として名前がある。
- 回答
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「井口寿安」「高野順恭(または賢順)」が書かれた資料はないが、藩医の井口家、高野家はある。『富山藩士由緒書』と『富山藩侍帳』の記載の人物は次のとおりである。
・『富山藩士由緒書』
「井口宗貞」(本人のみ)「高野順庵」(高祖父から本人まで)
・『富山藩侍帳』(桂書房刊)所収「天保九年富山藩分限帳」
「井口宗貞」「井口寿庵」「高野順庵」
- 回答プロセス
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「富山藩士由緒書」と「富山藩侍帳」は出版されたものに、人名索引がある。ただし、「井口寿安」と「高野順恭(または賢順)」では該当の人物はいなかった。井口姓、高野姓の医師は存在する。
『富山県姓氏家系大辞典』には富山藩士の「井口」、「高野」について記述がある。
また、「華岡青洲先生春林軒門人録」の富山県関係を取り上げた論文が2点あった。
・中川喜久江著「富山藩医学史」『富山史壇50・51号』
・正橋剛二著「続・各地医学塾門人帳中の越中人」『近代史研究20号』
中川氏の論文では、高野順恭は高野順庵の「弟では」とあり、「井口寿安は井口宗貞の息子か弟」とありますが、正橋氏の論文では、高野順恭の注は「天保九年富山藩分限帳」の高野順庵の内容となっている。
- 事前調査事項
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『華岡青洲先生及其外科』
- NDC
- 参考資料
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- 新田二郎/編,読史会/解読 「富山藩士由緒書」 桂書房, 1988. (越中資料集成 ; 2)
- 高瀬保/編,近世文書を読む会/解読 「富山藩侍帳」 桂書房, 1987. (越中資料集成 ; 1)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000211501