当館所蔵の原紙で該当すると思われる記事は、1954年3月17日号7面にある。
但し同記事は7版のもので、以下の各資料によれば16日号の14版では事件の速報記事が掲載されている。当館所蔵原紙の3月16日号には掲載がない。
・『新聞集成昭和編年史 昭和29年版2 明治大正昭和新聞研究会/編集製作』新聞資料出版 2005年 (当館請求記号:210.7/S2/29-2)
p. 184に「邦人漁夫、ビキニ原爆実験に遭遇」の見出し記事を含む、読売新聞1954年3月16日号14版の紙面が掲載されている。
p. 185-186に、p. 184の紙面内の各記事を拡大したものが掲載されている。
・ 『読売新聞発展史 読売新聞社社史編集室/編』読売新聞社 1987年(当館請求記号:070.2/Y/2)
p. 455-457に、「ビキニ水爆実験」の見出しで、上記記事の掲載にいたる事情が解説されている。p. 457には『こうして朝刊最終の十四版には、生々しい増田談話、精密診断した中村晃一医師の所見、焼津からの続報、「福竜丸」の写真などが続々と辻本デスクの手元に集まり、紙面を飾った。』とあり、16日号14版に記事が掲載されたことが確認できる。
利用者の方は原紙の複写を希望されたが劣化が激しいため複写禁止、撮影で対応した。