レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/12/18
- 登録日時
- 2016/01/21 00:30
- 更新日時
- 2018/02/07 09:47
- 管理番号
- C151217181655
- 質問
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解決
滋賀県近江八幡市の伝統産業である「八幡瓦」の昭和30年代から40年代にかけての生産量・事業所数の推移と、当時の滋賀県内及び関西圏内におけるシェアを知りたい。
- 回答
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【】内は当館請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2015年12月22日です。末尾に「*」が付された資料は、国立国会図書館デジタル コレクションに収録されており、国立国会図書館及び図書館送信参加館内で公開しています。末尾に「**」が付された資料は、国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、国立国会図書館内で公開しています。
下記の資料及びデータベースを調査しましたが、昭和30年代から40年代にかけての八幡瓦の生産量・事業所数の推移と、当時の滋賀県内及び関西圏内の瓦業界全体における八幡瓦のシェアについて、まとまった記述のある資料は見当たりませんでした。
なお、昭和43年から昭和49年までの滋賀県の八幡瓦の事業所数、従業者数及び製造品出荷額等は、資料(1)に掲載されています。資料(2)には、昭和30年時点の近江八幡市の瓦製造業者の一覧が掲載されています。
また、八幡瓦に限定した数値ではありませんが、資料(3)に、昭和30年から昭和49年までの滋賀県全体のいぶし瓦の出荷数量及び金額が記載されていますので、参考までに御紹介します。
資料(1)
①『工業統計調査結果報告書 昭和43,45年』滋賀県, 1969-1971.【505.9-Si286k】*
②『工業統計調査結果報告書 昭和44年』滋賀県, [1970]【DT642-J15】
③『工業統計調査結果報告書 昭和46-49年』滋賀県, 1972-1976【DT642-56】
昭和43年版は「地場産業特別集計表」(pp.226-235)のpp.230-231及びpp.234-235に八幡瓦の項があり、事業所数、従業者数、製造品出荷額等が記載されています。各数値について、滋賀県内での総数も付記してあります。
昭和44年から昭和49年までは、「地場産業表」の中に八幡瓦(近江八幡の瓦 いぶしかわら)の項があり、事業所数、従業者数及び製造品出荷額が記載されています。各年次の八幡瓦の項があるページは下記のとおりです。
昭和44年版:pp.214-215
昭和45年版:pp.244-245
昭和46年版:pp.236-237
昭和47年版:pp.218-219
昭和48年版:pp.200-201
昭和49年版:pp.274-275
資料(2) 『近江八幡市勢要覧商工名鑑』近江八幡市, 1955.12 【Y121-N02-366】
pp.208-209 の「10.粘土瓦」の項に、粘土瓦の製造業者21社の名称、代表者名、所在地、電話番号が記載されています。pp.210-211に「品質と傳統を誇る八幡瓦」という広告ページが掲載されており、21社の業者名が記載されています。pp.208-209の21社と同一です。
またp.30に「工業」の統計があり、昭和29年12月末時点の「土石及ガラス工業」の工場数、従業員数等が記載されていますが、これが瓦の製造業を扱ったものかは不明です。
資料(3)
①『工業統計表. 昭和20-41年』 通商産業省大臣官房調査統計部, 1947-1968 【505.9-Tu783k2】**
②『工業統計表. 昭和42-45年』 通商産業省大臣官房調査統計部, 1969-1972 【505.9-Tu783k2】**
③『工業統計表. 昭和46-49年』 通商産業省大臣官房調査統計部, 1973-1976 【DT642-64】
各年の品目編に都道府県別のいぶし瓦の数量及び金額が記載されています。
なお、過去の工業統計は、経済産業省のホームページに掲載されており、品目編は、昭和28年(1953)年から掲載されています。
・経済産業省 工業統計アーカイブス(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kougyo/archives/index.html)
昭和30年代から昭和40年代の滋賀県のいぶし瓦の出荷数量及び金額が記載された、工業統計の品目編の個所は下記のとおりです。
昭和30(1955)年版~昭和31(1956)年版:「1.製造品出荷額(都道府県別)」の「L.窯業および土石製品」
昭和32(1957)年版:「第1.製造品出荷数に関する統計表」の都道府県別の指定品目表の「窯業 土石製品」
昭和33(1958)年版~昭和49(1974)年版:「第1部 製造品に関する統計表」の「3 都道府県別出荷数量および金額」の「窯業 土石製品」
(調査済み資料及びデータベース)
・近江八幡市 [編]『市勢要覧』企画部統計課, 1974【Y121-250-395】
資料編のp.4「産業」に、「主な地場産業」の項があり、昭和47年工業統計調査として、瓦は事業所数20、従業員数138、製造品出荷額24,200千円とあります。
・通産企画調査会 編『日本の地域産業』通産企画調査会, 1987.5【DC55-934】
p.163 に、八幡瓦の項があり、「八幡瓦は、(中略)日本古来の「いぶし瓦」として広くその名を知られている。(中略)生産高は月産25万枚、売上額は月に 4500万円で、企業数は6社、従業員数は約50人である。主な出荷先は滋賀県一円と京都方面となっている。」とあります。
・『工業統計調査結果報告: 品目別集計編. 昭和38年度』滋賀県, [1964]【Y121-308】
・『滋賀県工業統計調査結果概報. 昭和40-42年度』滋賀県, 1966-1968【505.9-Si286k】
・『滋賀県鉱工業生産動向. 昭和37年』滋賀県総務部文書統計課, 1965【505.9-Si286s】
・『滋賀県鉱工業生産動向. 昭和39年』滋賀県総務部文書統計課, 1963【505.9-Si286s】
・『滋賀県鉱工業生産動向. 昭和42年』滋賀県総務部統計課, 1968【505.9-Si286s】
・『滋賀県伝統的工芸品』滋賀県商工労働部観光物産課, 1992.3【KB242-E25】
・近江八幡市立資料館 編 『町並みにささやく絹ずれの音』近江八幡市立資料館, 1999.10【KB16-G697】
・近江八幡市史編集委員会 編『近江八幡の歴史. 第5巻 (商人と商い)』近江八幡市, 2012.3【GC152-J86】
・『なりわいのあゆみ : 近江八幡商工会議所創立50周年記念誌』近江八幡商工会議所, 2006.1【D3-J376】
・『日本の伝統産業. 物産編』通産企画調査会, 1978.10【DC55-409】
・『日本の伝統産業. 工芸編』通産企画調査会, 1978.11【DC55-409】
・『産地調査報告書. 1』大阪通商産業局商工部, 1972【DC94-13】
・『産地調査報告書. 2』大阪通商産業局商工部, 1973【DC94-13】
・『産地調査報告書. 3』大阪通商産業局商工部, 1975【DC94-13】
・鉄道貨物協会大阪支部 編『近畿物産案内』鉄道貨物協会大阪支部, 1952【602.16-Te211k】*
・近江八幡市ホームページ かわらミュージアム 創作陶芸「はちまんかわら焼き」体験
(http://www.city.omihachiman.shiga.jp/contents_detail.php?frmId=1275)
・NDL-OPAC(https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・リサーチ・ナビ(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)
・国立国会図書館サーチ(http://iss.ndl.go.jp/)
・CiNii Books(http://ci.nii.ac.jp/books/)
・J-stage(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/)
・聞蔵IIビジュアル(当館契約データベース)
・毎索(当館契約データベース)
・ヨミダス歴史館(当館契約データベース)
・産経新聞ニュース検索サービス(当館契約データベース)
・日経BP記事検索サービス(当館契約データベース)
・日経テレコン21(当館契約データベース)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・『滋賀県統計書』
・『滋賀県八幡町史』
・『近江八幡の歴史 第二巻』
・『滋賀県百科事典』
- NDC
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- セラミックス.窯業.珪酸塩化学工業 (573 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 八幡瓦、近江八幡市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000187260