レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年03月19日
- 登録日時
- 2019/08/10 16:53
- 更新日時
- 2019/08/10 17:48
- 管理番号
- 相橋-R1-017
- 質問
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解決
「忘れえぬ女(ひと)」を描いたイワン・クラムスコイの他の作品(宗教画)が見たい。
- 回答
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資料①②③⑤⑥を提供した。
- 回答プロセス
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オンラインデータベース ジャパンナレッジ Lib(http://japanknowledge.com/library/ 2019/03/19 最終確認)でキーワード“クラムスコイ”で検索した結果、次の情報がヒットした。
クラムスコイ
くらむすこい
Николаевич Крамской/Ivan Nikolaevich Kramskoy
[1837―1887]
19世紀ロシア美術を代表する画家の一人。貧しい町人階級の出で、若いころは写真師のもとで修正の仕事なども手がけ、のちペテルブルグの美術アカデミーに学んだ。しかし、当時のアカデミズムに反発して、移動展に積極的に参加し、肖像画の分野でも優れた仕事を残した。『荒野のキリスト』(1871・トレチャコフ美術館)は苦悩するキリストの姿を全的に表現して、ロシア宗教美術の傑作の一つとなった。また、文豪トルストイと親交を結び、その肖像画(1871)も有名である。このほか、ネクラーソフ、サルティコフ・シチェドリン、シーシキンなども描いている。晩年は明るく色彩豊かになり、その代表作として『見知らぬ女』(1883)がある。彼の肖像画ではその目の表情に独特のものが認められる。[木村 浩] 日本大百科全書(ニッポニカ)
市内OPACでキーワード“クラムスコイ ”で検索した結果、次の資料が見つかった。
①『レーピンとロシア近代絵画の煌めき』 レーピン/〔ほか画〕 東京美術 2018 【自館請求記号:723.38】
P22にイワン・クラムスコイの略歴と、『荒野のキリスト』が説明文とともに掲載されている。
また、その他にもイワン・クラムスコイの描いた肖像画が多数掲載されている。
また、上記の検索結果の書誌情報から次の資料が見つかった。
②『忘れえぬ女 帝政ロシアの画家・クラムスコイの生涯』 鈴木竹夫/著 蝸牛社 1992 【神奈川県立図書館請求記号:723.38AA 4】
クラムスコイの作品が白黒で多数掲載されているが、肖像画が多い。その中で宗教画といえそうなものはP120の「荒野のキリスト」、P226の「嘲笑。喜べ、ユダヤの王よ」(未完成)である。
検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/ 2019/03/19 最終確認)で検索した結果、次のサイトがヒットした。
イワン・クラムスコイ - Wikipedia(https://www.google.co.jp/search?source=hp&ei=OEQwXYezIdKA-QbV9qC4Cw&q=%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%A4&oq=%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%A4&gs_l=psy-ab.3..0l8.1987.6392..6880...3.0..0.175.1525.20j2......0....1..gws-wiz.....0..0i131j0i131i4j0i4j0i4i3.IpyLye8UiDU&ved=0ahUKEwiHr9_nm77jAhVSQN4KHVU7CLcQ4dUDCAg&uact=5 2019/03/19 最終確認)
参考文献として次の資料が掲載されている。
③『図説|帝政ロシア』 土肥恒之/著 河出書房新社 2009 【相模原市立図書館請求記号:238.05】
P86-95の「7 描かれた帝政ロシア」の章にクラムスコイ(本書では「クラムスコーイ」と表記されている)やレーピン、トレチャコフ美術館などに関する記述があり、「クラムスコーイ自画像」「見知らぬ女」「トレチャコフ」の作品が掲載されている。
レファレンスの芸術・美術の棚の次の資料で調べた。
④『西洋美術作品レファレンス事典 絵画篇 19世紀印象派以降』 日外アソシエーツ 2005 【自館請求記号:R723】
P124に「クラムスコイ,イワン」の項があり、「荒野のキリスト」「見知らぬ女」「モイセーエフの肖像」の3点の作品について、それぞれ次の資料に掲載されているという記載がある。
⑤『世界美術大全集 第21巻 西洋編』 馬淵明子/編 小学館 1998 【自館請求記号:708橙大型】
P278-279に「荒野のキリスト」「見知らぬ女」が掲載されている。
⑥『原色世界の美術 10』 小学館 1972 【相模原市立相模大野図書館請求記号:708】
P97に「モイセーエフの肖像」」が掲載されている。
回答後に、上記のジャパンナレッジの情報から“トレチャコフ美術館”をキーワードに市内OPACで検索した結果、次の資料が見つかった。
⑦『図録「トレチャコフ美術館」』 図録トレチャコフ美術館刊行委員 1989 【相模原市立図書館請求記号:708】
図版55「レオ・トルストイの肖像」、図版56「自画像」、図版60「荒野のキリスト」、図版61「見知らぬ人」が収録されている。またp351にクラムスコイとその収録作品についての解題がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 叢書.全集.選集 (708)
- 洋画 (723)
- 参考資料
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- 『レーピンとロシア近代絵画の煌めき』 レーピン/〔ほか画〕 東京美術 2018
- 『忘れえぬ女 帝政ロシアの画家・クラムスコイの生涯』 鈴木竹夫/著 蝸牛社 1992
- 『図説|帝政ロシア』 土肥恒之/著 河出書房新社 2009
- 『西洋美術作品レファレンス事典 絵画篇 19世紀印象派以降』 日外アソシエーツ 2005
- 『世界美術大全集 第21巻 西洋編』 馬淵明子/編 小学館 1998
- 『原色世界の美術 10』 小学館 1972
- 『図録「トレチャコフ美術館」』 図録トレチャコフ美術館刊行委員 1989
- キーワード
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- イワン・クラムスコイ
- クラムスコーイ
- トレチャコフ美術館
- ロシア絵画
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000260077