レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/1/7
- 登録日時
- 2016/03/28 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:37
- 管理番号
- M16011511177377
- 質問
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イギリスのナショナルテストの問題点について書かれている本はないか。
- 回答
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『イギリス「教育改革」の教訓』では、サッチャー、ブレア政権下におけるイギリスの教育改革について解説されており、主にナショナルテストの問題点が指摘されている。ナショナルテストが学校間の競争を煽り、点数至上主義を生み出し、教育を歪める結果となったことや、多くの反対を受けた結果、イングランドでもテスト内容の修正に向けた動きが出てきたことなどが解説されている。
『競争しても学力行き止まり』では、ナショナルテスト導入前後における学校事情の対比や、テストに対するイギリス政府の考え方などが解説されている。テスト競争によって学力を向上させようという教育の結果は芳しいものではなく、大学に進学できる十分な資格を持った若者たちを満足に生み出していないことや、あまりに多くの生徒が読み書きも計算もできないまま小学校を卒業している現状を作り上げていることが指摘されている。
『テスト廃止でよみがえるウェールズの教育』は新潟県総合教育センターイギリス調査団が、2009年時のイギリス・ウェールズ地方におけるナショナルテスト(standard assessment tests,SATs)への反対・改革の詳細をレポートしたものである。ナショナルテストやリーグテーブルがもたらす弊害やウェールズが独自に開発したカリキュラム2008などについて詳しく述べられている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 参考資料
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阿部 菜穂子『イギリス「教育改革」の教訓 「教育の市場化」は子どものためにならない』 岩波書店,2007,63p.
福田 誠治『競争しても学力行き止まり イギリス教育の失敗とフィンランドの成功』 朝日新聞社,2007,251p.
山本 馨 福嶋 秩子『テスト廃止でよみがえるウェールズの教育』 アドバンテージサーバー,2010,79p.
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阿部 菜穂子『イギリス「教育改革」の教訓 「教育の市場化」は子どものためにならない』 岩波書店,2007,63p.
- キーワード
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- 教育
- イギリス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2016011511153877377
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000189920