レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年06月03日
- 登録日時
- 2022/07/15 12:28
- 更新日時
- 2022/11/28 13:45
- 管理番号
- 埼久-2022-030
- 質問
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解決
女学生達の恋愛観や女学生達が書いた日記について書かれている本を調べたい。
- 回答
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埼玉県立図書館における蔵書検索や論文の調べ方を案内した。
このほか、紹介した資料の参考文献をたどっていくと、さらに多くの資料が見つかることを案内した。
1 《埼玉県立図書館詳細蔵書検索》(https://www.lib.pref.saitama.jp/winj/opac/search-detail.do?lang=ja 埼玉県立図書館)を〈タイトル:女学生〉〈キーワード:日記 & 女学生〉〈恋愛 & 女学生〉で検索する。
『女学校と女学生 教養・たしなみ・モダン文化』(稲垣恭子著 中央公論新社 2007)
p7-12「女学生の日記」の項で、1935年(昭和10)年に女学校に入学した人物の女学校時代の日記についての記述あり。
p21女学生の内面世界と日記や手紙との関わりについて言及あり。
巻末に、章ごとの主要参考文献の一覧あり。
『日記文化から近代日本を問う 人々はいかに書き、書かされ、書き遺してきたか』(田中祐介編 柿本真代[ほか]執筆 笠間書院 2017)
p335-364「初期行為から〈女学生〉イメージを再考する」に、少女文化を扱う先行研究についての記述あり。その中で少女雑誌・手紙・個人の日記に言及があり、注に関連する先行研究の書誌情報あり。
『「婦人雑誌」がつくる大正・昭和の女性像 第6巻 セクシュアリティ・身体』(岩見照代監修 ゆまに書房 2015)
p101-105『主婦之友』(大正14年2月1日)に掲載された倉橋惣三、河崎夏子著の「女学生間に見る同性愛の研究」の採録あり。
『女学生とジェンダー 女性教養誌『むらさき』を鏡として』(今井久代[ほか]編 笠間書院 2019)
倉田容子著の「恋愛の夢、結婚の夢」の所収あり。
2 《CiNii Research》(https://cir.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈女学生 & 文化〉〈日記 & 近代日本〉で検索する。
《名古屋大学学術機関リポジトリ》(https://nagoya.repo.nii.ac.jp/?page=1&size=20&sort=-custom_sort&search_type=0&q=0 名古屋大学)
香川由紀子著「女学生の絆 - 明治二十年代の『女学雑誌』掲載小説を通して -」(『言葉と文化 9』p89-103 名古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻 2008.3 https://nagoya.repo.nii.ac.jp/records/8446#/.Y4Q3BBTP3rd)
p89「はじめに」の部分に、女学生の登場する小説について記述あり。また、「本稿では、小説「薔薇の香」と「浮雲胸」(雲峯子、明治二四年)を始め『女学雑誌』に見られる言説を中心として、近代に入って結ばれるようになった女性達の新しい人間関係に注目し、〈友情〉の捉え方の変化をたどる。」とあり。女性同士の親交、交際、雑誌投稿欄についての記述あり。
《国際基督教大学リポジトリ》(https://icu.repo.nii.ac.jp/)田中祐介著「近代日本の日記帳-故福田秀一氏蒐集の日記資料コレクションより-」(『国際基督教大学学報 3-A,アジア文化研究 39号』p237-272 国際基督教大学 2013.3 https://icu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=4204&item_no=1&page_id=13&block_id=28)
「同性の友人や異性との関係について筆を費やす日記もある。1928年用の『令女日記』(寳文館)[87]は友人との交際に関する悩みを記し、時に人生の意味を問う。」「少女の文通文化が窺える日記もある。1959年用の『平凡スタア日記』(平凡出版)[335]は、国内外に多くの文通相手をもつ中学3年生の日記であり、文通相手のことを「お兄さま」「お姉さま」と慕ったり、海外からの英語の手紙を訳して返事を書いたりと、当時の文通文化の有様をよく示している。」とあり。
3 《国立国会図書館リサーチ・ナビ》(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ 国立国会図書館)を〈女学生〉で検索する。
国立国会図書館の過去の展示記録《第148回常設展示 女學生らいふ》(https://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/jousetsu148.php)あり。
『女学生の系譜 彩色される明治』(本田和子著 青土社 1990)
p135-167「5 恋(ラブ)と脳病」
「ラブ」という語、概念について考察あり。
p177-205「「少女」への疑集化」
少女雑誌への投稿、その際のペンネーム等について言及あり。
『女子学生の歴史』(唐沢富太郎著 木耳社 1979)
p156-159「女学生の結婚観」
昭和8年(1933)1月26日の『報知新聞』に掲載された記事に関する記述あり。
4 関連情報を調べる。
1の資料『日記文化から近代日本を問う』の著者紹介に「女性の日記から学ぶ会」という団体あり。
《女性の日記から学ぶ会》(http://diaries-as-social-heritage.com/ 女性の日記から学ぶ会)
「活動目標は「現存する女性の日記をはじめとする庶民の資料の調査・収集・保存、及び、有効な活用を通して、人々暮らの暮らし・文化・意識のありようなどを探り、次代に譲り渡していくことを目的とする」です。」とあり。
出版物の一覧あり。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2022年6月3日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 家族問題.男性.女性問題.老人問題 (367 9版)
- 日記.書簡.紀行 (915 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 恋愛
- 女学生
- 日記文
- 婦人-日本-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 社会
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000318857