レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年11月24日
- 登録日時
- 2018/11/24 17:39
- 更新日時
- 2019/11/22 13:30
- 管理番号
- 塩尻428
- 質問
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解決
安曇野にある「ごほうでん」という地名の由来が知りたい。わさび農園の付近の地名らしい。
- 回答
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【資料①】p.478に記載あり。
「江戸時代の初期までは犀川が現在より西方を流れていたので、現在の大王わさび園付近一帯まで広く御法田と呼び、光村や塔原村分であった。御法田は古くは御宝田と書き御本殿の意味で、どこかに有力な神社があったことを物語っている。...」
【資料②】直接の由来の掲載はないが、「ごほうでん」と呼ばれる地域の特徴が書かれている。
p.465-466「近世の等々力村」の項目の中に,「ついでながら、今は県外の人々も知っているごほうでん(検地帳では御法田。御宝殿の文字もある)は、慶安検地帳には「下々畑三畝六歩重三郎」とたった一筆しか見られない。...これら新切地は水害に侵されやすい場所で、川欠による水引もここが一番多かった」
P.477「白金村」の概要の中に「この万水川の東側の地字はおこし、東おこし、野右エ門、櫻島、柳林、大花見、御法田、東表で、今は山葵畑が多く、西側にも山葵畑が広がり、地下水が高く、湧水が多く穂高山葵の生産地としてもその名は高い」
p.480-481「白金村の東端万水川の東の起の沖の辺には、重柳境より、…御法田・東表があり、その合計面積は(一六〇,〇四四㎡十六町一反三畝二三歩)である。」
- 回答プロセス
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1.地名の由来ということで、長野県の地名辞典『角川日本地名大辞典 20、長野県』と『日本歴史地名大系 20 長野県の地名』、『長野県の地名その由来』やそのほか、一般的な地名辞典をを引いてみたが、掲載無し。
「ごほうでん」という地名が安曇野のわさび農園のあたりとのことで、書架で穂高の市誌を探し、『穂高町誌』の目次からあたりを付け調査したが、名前の由来までは記載がない【資料②】
2.新聞記事に由来がかいてあるのではないかと考え、【信濃毎日データベース】にて、“御法田”で検索するが、由来の記事はなし。“ごほうでん”で検索すると“御宝田”という漢字で「御宝田遊水池」が明科にあることがわかる。明科地区の地名は“宝”の漢字を使う記事が多い
3.Googleにて”御法田”、“御宝殿”、“御宝田”で検索するが、地名の由来は掲載無し。
4.長野県市町村史誌目次情報データベースで”御法田”、“御宝殿”、“御宝田”で検索した結果、【資料①】に記載を発見した
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 参考資料
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【資料①】明科町史編纂会 編集 , 明科町史編纂会. 明科町史 下巻. 明科町史刊行会, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I077464736-00 -
【資料②】穂高町誌編纂委員会/編 , 穂高町誌編纂委員会. 穂高町誌 第2巻 . 穂高町誌刊行会.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I059318669-00
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【資料①】明科町史編纂会 編集 , 明科町史編纂会. 明科町史 下巻. 明科町史刊行会, 1985.
- キーワード
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- 御法田
- 御宝田
- 御法殿
- 地名
- 由来
- 安曇野
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 書誌的事項調査 事実調査
- 内容種別
- 地名 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000246333