レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年12月18日
- 登録日時
- 2021/03/28 11:19
- 更新日時
- 2021/03/31 15:58
- 管理番号
- 千県中千葉-2020-08
- 質問
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解決
明治から戦前に外国人が書いた千葉県の紀行文があるか。
- 回答
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以下の資料が見つかりました。
【資料1】『騎馬での一二日』(ブスケ著 みすず書房 〔1977〕)
フランス人のジョルジュ・ブスケが、明治6(1873)年に千葉県を旅した際のことについて綴った紀行文です。船橋、佐倉、成田、東金、九十九里、木更津などについて書かれています。
なお、当資料は【資料2】『日本見聞記 1 フランス人の見た明治初年の日本』(ジョルジュ・ブスケ[著] みすず書房 1978)から千葉県に関する部分を抜き刷り製本したものです。
【資料3】『クレットマン日記』(ルイ・クレットマン[著] 平凡社 2019)
フランス軍事顧問団の一員であるルイ・クレットマンが、明治9(1876)年から明治11(1878)年の日本滞在中に記した日記です。六方野原や習志野原の軍事野戦演習場で過ごした期間があり、その周辺の土地についての記述が見受けられます。
p113-114 1876年5月26日~28日 船橋、大和田などについて記述があります。
p141-152 1876年10月14日~11月27日 市川、印旛沼、成田などについて記述があります。
p269-276 1877年10月2日~11月12日 臼井、習志野、印旛沼などについて記述があります。
【資料4】『Rambles through Japan without Guide』(Albert Tracy Sampson Low, Marston & Company 1892)
『グローブトロッター』(中野明著 朝日新聞出版 2013)のp121-151「ガイドブックを片手にバックパッカーが行く」の章によると、アメリカ人のアルバート・トレーシー・レフィンウェルが、明治14(1881)年に佐倉や日光、中山道、京都などへ旅をしたとのことです。【資料4】はその旅の記録で、イギリスの出版社から出版されたものですが、邦訳されていません。
- 回答プロセス
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当館の所蔵資料を、件名「千葉県-紀行・案内記」で検索。著者名が外国人名のものを探し、【資料1】を発見。
『千葉県郷土資料総合目録 [第1集]』(千葉県公共図書館協会編 千葉県立中央図書館 1973)
p218-220「紀行・案内記」の項に該当なし。
『千葉県郷土資料総合目録 第2集』(千葉県公共図書館協会編 千葉県立中央図書館 1984)
p192-196「紀行・案内記」の項のうちp192に【資料1】が、p194に【資料2】が掲載されている。その他は該当なし。
当館の所蔵資料を、件名「日本-紀行・案内記」&件名「明治」で検索。ヒットした資料のうち、著者が外国人のものを確認し、【資料3】【資料4】を発見。
当館の所蔵資料を、件名「日本-紀行・案内記」&全項目「外国」で検索。著者が外国人のものを確認したが、いずれも千葉の記述はなかった。
当館の所蔵資料を、件名「日本-紀行・案内記」&件名「大正」、件名「日本-紀行・案内記」&件名「昭和」で検索し、著者が外国人のものを確認したが、いずれも千葉の記述はなかった。
当館HPで公開している千葉県関係のデータベース「菜の花ライブラリー」(http://www.library.pref.chiba.lg.jp/nanohana/)を「紀行文」で検索したが、外国人の紀行文に関する記事は見当たらなかった。
国立国会図書館 リサーチ・ナビ(https://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)を「紀行文 外国人」で検索。「第112回常設展示 外国人の明治日本紀行」(https://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/entry/jousetsu112.php)がヒット。挙げられている紀行文を確認したが、千葉に関する記述があるものは【資料2】のみであった。
確認する中で「異国叢書」というシリーズがあることがわかったため、当館の所蔵資料を、書名「異国叢書」で検索。
『新異国叢書総索引 第Ⅰ輯~第Ⅲ輯』(雄松堂出版編集部編集 雄松堂出版 2005)を確認。地名索引で千葉の地名を探し、そのうち明治以降のものを調査した。
『ヘールツ日本年報 新異国叢書 第2輯5』([ヘールツ著] 雄松堂出版 1983)
p221 「日本できわめて質のよい茶の産地」として「上総」が挙げられている。その他には千葉に関する記述なし。
『モースのスケッチブック 新異国叢書 第3輯5』(中西道子著 雄松堂出版 2002)
p476 日本の陶器について書かれた文章の中に、「下総」の地名がある。その他には千葉に関する記述なし。
当館の所蔵資料を、件名「日本-紀行・案内記-書誌」で検索。
『地名から引く日本全国作家紀行・滞在記』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 2018)
p220-230「千葉県」の項を確認したが、該当なし。
(インターネットの最終アクセス:2020年12月18日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『騎馬での一二日』(ブスケ著 みすず書房 〔1977〕)(9200112386)
- 【資料2】『日本見聞記 1 フランス人の見た明治初年の日本』(ジョルジュ・ブスケ[著] みすず書房 1978)(9102183580)
- 【資料3】『クレットマン日記』(ルイ・クレットマン[著] 平凡社 2019)(2102919562)
- 【資料4】『Rambles through Japan without Guide』(Albert Tracy Sampson Low, Marston & Company 1892)
- キーワード
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- 千葉県-紀行・案内記(チバケン キコウ・アンナイキ)
- 外国人(ガイコクジン)
- 日本-歴史-明治時代(ニホン レキシ メイジジダイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295888