レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年05月30日
- 登録日時
- 2021/06/30 17:10
- 更新日時
- 2021/08/18 19:58
- 管理番号
- 岩槻-1-00016
- 質問
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未解決
埼玉県鴻巣市滝馬室で出土したミミズク土偶(現在東京国立博物館所蔵)の報告書あるいは発見時の状況がわかる資料
- 回答
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・報告書あるいは発見時の状況がわかる資料は見つけることができなかった。
・文献として見つかった最古のものは、『埼玉県史 第一巻』([埼玉県史編纂委員会]/[編] 埼玉県 1951年)。
・東京国立博物館の前の所有者は”藤井襄”氏で、1930年頃の馬室村社愛宕神社総代だったと思われる。発見者との経緯は不明。
- 回答プロセス
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●さいたま市図書館所蔵資料から
・『鴻巣市史 通史編 1』(鴻巣市市史編さん調査会/編集 鴻巣市 2000年)p101に滝馬室のミミズク土偶について記述があるが、発見状況や報告書に結びつく情報はない。
・『埼玉の考古学入門』(藤野龍宏/監修 さきたま出版会 2016年)鴻巣出土の土偶も取り上げているが、今回探している土偶についての記述はない。
・『埼玉県立博物館紀要 16』(埼玉県立博物館 1990年)p21に、文献初出として『埼玉県史 第一巻』([埼玉県史編纂委員会]/[編] 埼玉県 1951年)とあり。同書を確認するが、発掘時の状況については記述がない。
・『東京国立博物館図版目録 縄文遺跡篇<土偶・土製品>』(東京国立博物館/編 中央公論美術出版 1996年)p39に「藤井襄氏より購入」したとの情報があった。
●前出の”藤井襄氏”が東京国立博物館の前の所有者のように読み取れるため、氏について調べる
・国立国会図書館サーチで検索→何件かヒット。うち『馬室村社愛宕神社誌』(藤井襄/編 〔愛宕神社〕鴻巣市 1933年)の書誌注記に、「著者は同社氏子総代」とある。地域から推して同一人物か。
・他にも、同氏の著作として、1930年代の『埼玉史談』(埼玉郷土会 [編] 埼玉郷土会)が7件、1920年代の『武蔵野』(武蔵野文化協会)が3件ヒットし、デジタル化されていたため、内容を確認したが、滝馬室の土偶に結びつく記述はない。
●鴻巣市中央図書館に協力をあおぎ、さらに鴻巣市の文化財保護担当者にも確認していただけた
→「不詳」との回答
- 事前調査事項
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『にっぽん全国土偶手帖』(譽田亜紀子/著 世界文化社 2015年)p65に中澤澄男氏による発見の経緯が記されている。(調査図書館職員による補記 ここに記されている逸話がさいたま市真福寺貝塚のミミズク土偶発見の経緯と極めて似通っているため、注意を要する)
- NDC
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- 関東地方 (213 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 鴻巣市
- みみずく土偶
- ミミズク土偶
- 照会先
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- 鴻巣市中央図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000301003