通史としてまとめられた記録を確認することはできませんでした。以下の資料から、わずかに関連情報を確認しました。
1 当館所蔵資料
・『日本らい史 増補』(山本俊一/著 東京大学出版会 1997)
「4 療養所の拡張」の項に「たとえば、栃木県衛生課で独自に綿密な県内らい患者実態調査を行なったところ(昭和六年)、内務省の第五回患者調査よりも約20パーセント多かっただけという成績を得た。かなり精度が高かったといえよう」との記述があります。(p.131)
・『創立五十周年誌』(藤楓協会 2007)
p.8「[表]連合府県立らい療養所」があり、名称:第1区全生病院 連合府県:東京、神奈川、新潟、埼玉、群馬、千葉、茨城、栃木、愛知、静岡、山梨、長野 所在地:東京府との記載があります。
2 国立国会図書館デジタルコレクション
・『医事衛生. 6(19)(240)』(日本医事衛生通信社 1936)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1532898 [2018.2.6事例作成日]
p.13「癩患者に関する調査」(内務省衛生局)の項があり、道府県別患者数の一覧に「栃木 男:102 女:56 計158」と記載があります。
3 新聞記事
当館で契約する「下野新聞データベース plus 日経テレコン」(下野新聞社、日本経済新聞社)による検索の結果、関連記事が確認できました。データベースの収録範囲は2001年以降です。
検索キーワード:「ハンセン病」
・下野新聞2016年6月20日1面「企画/らい予防法廃止20年 とちぎ元患者の今/上」
・下野新聞2016年6月21日3面「企画/らい予防法廃止20年 とちぎ元患者の今/中」
・下野新聞2016年6月22日3面「企画/らい予防法廃止20年 とちぎ元患者の今/下」
3 その他
以下の資料からは記述を確認できませんでした。
・『とちぎメディカルヒストリー』(酒井シヅ/監修指導,獨協医科大学とちぎメディカルヒストリー編集委員会/企画編集 獨協出版会 2013』
・『栃木県社会事業史』(栃木県社会事業史刊行委員会/編 栃木県社会福祉協議会 1977)
・『栃木県医師会史 下野医史』(栃木県医師会/編 栃木県医師会 1969)
・『栃木県史』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県)