レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/13
- 登録日時
- 2022/10/02 00:30
- 更新日時
- 2022/10/06 16:02
- 管理番号
- 秋田-2815
- 質問
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解決
明治時代の終わりから大正時代にかけて、秋田県ではどのようなもの(衣類や雑貨)が流行したか記載のある資料はあるか。
- 回答
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以下の資料を案内。
①『秋田市史 第4巻 近現代』(秋田市/編、2004、214.5/アア/4郷)資料番号:128947710
②『秋田市史 第11巻 近代 史料編 上』(秋田市/編、2000、214.5/アア/11郷)資料番号:124247875
③『秋田県史 〔通史編〕第5巻 明治篇』(秋田県/編、1977、210/アア/5)資料番号:124015579
④『秋田県近代総合年表』(無明舎出版/編、無明舎出版、1988、210/ムア/郷)資料番号:129982500
⑤『秋田県文化史年表 藩制確立以降・日本歴史対照(1602〜1951)』(原武男/編、1952、203/ハア/郷)資料番号:124032053
⑥『秋田県民100年史 1 明治・大正・昭和の写真記録 暮らしと話題の100年』(無明舎出版、1986、212.4/ムア/1)資料番号:124022211
⑦『村の落書き 鶴松爺の絵つづり雑記帳』(畠山 鶴松/著、無明舎出版、1984、611.9/ハム/郷)資料番号:111244760
⑧『明治から昭和まで』(鷲尾よし子/著、秋田魁新報社、1982、289.1/ワメ/郷)資料番号:128140175
- 回答プロセス
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1.郷土資料を確認。下記資料が該当。
①『秋田市史 第4巻 近現代』(秋田市/編、2004、214.5/アア/4郷)資料番号:128947710
⇒ p391-404 「第3章 産業・経済-第1節 鉱工業の発展」に絹織物、醸造業、金銀細工の記載あり。
⇒ p406 その他の雑工業に、「多数を占めたのは大工、裁縫、指物、菓子、鍛治など市民の日常生活の需要に応じる伝統的職種であった。生活の洋風化に対応した新たな需要に応ずるものとしては、靴・石銅板印刷・時計の他、(中略)帽子・自転車修繕・マッチ附木製造・硝子・ペンキ塗り・煉瓦・ラムネ製造・蝙蝠傘修繕・製材があった。」との記載あり。
⇒ 同頁 「洋服仕立職および同請負業」については「明治31年の第17聯隊移駐後は、この需要が大きかった」との記載あり。
⇒ p412-421 「第2節 商業と金融の発展」に「鉄道移出入主要貨物」「各種商人」の一覧記載あり。具体例として「辻兵吉の呉服太物洋服店」の記載あり。
⇒ p417-418 「地元消費人口の急拡大が実現した。明治31年に、仙台から歩兵第17聯隊と第16旅団司令部が秋田市に移駐されたのである。(中略)陸軍御用もしくは旅団御用を掲げる業者は、洋服裁縫業、醬油味噌酢醸造業、理髪師、諸紙洋物荒物卸商、菓子商、石屋、書籍類商、清酒醤油味噌精米製造業、薪炭馬糧商」との記載あり。
⇒ p419 「明治期における市域の商業その他の会社」一覧記載あり。
②『秋田市史 第11巻 近代 史料編 上』(秋田市/編、2000、214.5/アア/11郷)資料番号:124247875
⇒ p580-587 「商工人名記 明治34年9月」記載あり。
③『秋田県史 〔通史編〕第5巻 明治篇』(秋田県/編、1977、210/アア/5)資料番号:124015579
⇒ p868-868 「経営形態の変移」に「万屋式経営はやゝ専門化されるに至り(後略)」以下に、洋酒缶詰、書籍雑誌、小間物の記載あり。
④『秋田県近代総合年表』(無明舎出版/編、無明舎出版、1988、210/ムア/郷)資料番号:129982500
⇒ p50 「明治20年(1887)※この頃より暖室炉(ストーブ)使用 ※この頃より本県でレンガの製造」
⇒ p68 「明治29年(1896)自転車が普及しはじめる。道路事情がよくなり、荷車にかわり大八車や大七車(四輪車)が登場」
⇒ p71 「明治30年(1897)※家庭向けハンドオルガン、別名“手オルガン”入る」
⇒ p81 「明治35年(1903)※この頃、ピアノの購入が競争のようになり(中略)ピアノの次にバイオリンが流行」
⇒ p113 「大正7年(1918)※スキー、一般にも普及、大衆化する」
⇒ p128 「大正15年=昭和1年(1926)※ラジオ、県内にも普及しはじめる」との記載あり。
⑤『秋田県文化史年表 藩制確立以降・日本歴史対照(1602〜1951)』(原武男/編、1952、203/ハア/郷)資料番号:124032053
⇒ p211 「1910(明治43) この年からセル地の袴が流行した」との記載あり。
2.郷土資料分類210(秋田県史)に関する書架をブラウジング。下記資料が該当。
⑥『秋田県民100年史 1 明治・大正・昭和の写真記録 暮らしと話題の100年』(無明舎出版、1986、212.4/ムア/1)資料番号:124022211
⇒ p92-116 「大正時代」の「生活から」の項に「カンカン帽」「ランプ」「ククリ袴」「一本杖スキー」「時計」の写真あり。
3.上記資料の内容より所蔵検索。以下の資料が該当。
⑦『村の落書き 鶴松爺の絵つづり雑記帳』(畠山 鶴松/著、無明舎出版、1984、611.9/ハム/郷)資料番号:111244760
⇒ p134-143 「市日」の章に、明治・大正期の市の様子の記載あり。「〈木綿類〉久留米絣、チリメン、羽二重、染餅、フランネル、コクラ(中略)紺、縞、アサギ等」「シボクサ」「木炭」の記載あり。
⑧『明治から昭和まで』(鷲尾よし子/著、秋田魁新報社、1982、289.1/ワメ/郷)資料番号:128140175
⇒ p9-11 「町の屋並」に「おしめ干しの干籠などあったかごや、升屋かざりや(金銀細工)、長谷川下駄屋、伊藤瀬戸物屋、後藤煙草屋」との記載あり。
記載のなかった資料は以下の通り。
×『秋田県史 〔通史編〕第6巻 大正,昭和編』(秋田県/編、加賀谷書店、1977、A210/75/6)資料番号:110725397
- 事前調査事項
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『思い出のアルバム 秋田市ー明治・大正篇』(無明舎出版、1984)
- NDC
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- 歴史 (2)
- 参考資料
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- 秋田市史第4巻秋田市/編集秋田市
- 秋田市史第11巻秋田市/編秋田市
- 秋田県史〔通史編〕第5巻秋田県/編秋田県
- 秋田県近代総合年表無明舎出版/編無明舎出版
- 秋田県文化史年表原武男/編原武男
- 秋田県民100年史1無明舎出版
- 村の落書き畠山 鶴松/著無明舎出版
- 明治から昭和まで鷲尾よし子/著秋田魁新報社
- キーワード
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- 秋田県(アキタケン)
- 流行(リュウコウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000322017